NAO@サ高住にAiRする美大生

制作テーマ「老い」「認知症」で博士課程在学中です。老いは誰にでもやってきます。堂々と怯まずに老いることができる社会になったらと願いを込めて制作する日々です。

NAO@サ高住にAiRする美大生

制作テーマ「老い」「認知症」で博士課程在学中です。老いは誰にでもやってきます。堂々と怯まずに老いることができる社会になったらと願いを込めて制作する日々です。

最近の記事

雪国のあたたかい思い出。95才になっても、おじいちゃんはおじいちゃん。

雪が降りたてで、轍のない道は走りにくい。 でも、 雪国出身でない私にとっては、 時々しか降らない雪は珍しくて 真っ白で純粋なイメージの美しいものです。 雪の日はワクワクするものですから、 誰も踏んでいない雪の上を歩くのは面白そうで、 なんてことを言ってしまうと、 「知らないからよ」と 雪国の方々に叱られそうですね。 ごめんなさい。 滞在先のサービス付き高齢者住宅でも 雪国ご出身の方がいらして幼少期のお話をされます。 雪の降った朝、 小学校に通う孫のために おじいちゃん

    • レク参加人数が増える工夫。朝顔の種を包む布の染色@サ高住

      サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)のアーティストレジデンスに参加、つまり、サ高住に滞在しております。4月から3月まで、1年間です。 人生の先輩方は、私の名前を思い出せなくなりますと、 「先生!」 などとおっしゃって、 若輩者の私にも気をつかってくださり、 上手にごまかしますので、 皆様にお会いする時には、 名札を付けております。 そして、時々、ワークショップをするのですが、 なかなか集合場所までお越しいただけませんので、 お昼ご飯の時間を狙って、 食堂に行き、 食

      • 『70才死亡法案、可決』の読後感、どんでん返しが!

        一気に読んでしまいました。 小説に夢中になるなんて何時以来でしょうか。自分でもビックリです。 『70才死亡法案、可決』 https://www.gentosha.co.jp/book/b8528.html 著者が元SEで自分と重なり、 しかも話題が高齢者、 そして何より、 タイトルがなんときわどい! ただ、前提として、 高齢者をひとくくりにはできませんから、 ここに登場される方はほんの一例だと思います。 と言いますのも、 私は高齢者ほど個性的な年代は無いと思っており

        • 認知症カフェに参加した、つもりだったのですが。

          認知症カフェに参加した、つもりでした。 しかし、 参加されていた90才近い女性は、 「私は認知症ではない」とおっしゃっていました。 あれあれあれ? 1時間のタイムスケジュールは、次の3つ。 ①消防署職員による防火対策 ②自由時間 ③体操 ①は火事の死亡者数のうち70パーセントが高齢者なので気をつけて!という内容でした。 動画閲覧時のテレビが小さい! 定員20~30人程度の会議室で24インチ。 家庭サイズのテレビを広い会議室で。 それから消火器。 消火器は、ホームセンタ

          レクリエーション進行とホーム長の仕事の大変さが勉強になりました。小嶋勝利著『誰も書かなかった老人ホーム』 祥伝社新書 2018

          サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)のアーティストレジデンスに参加、つまり、サ高住に滞在しております。4月から3月まで、1年間です。 認知症の方々とお話ししていて、その人らしさはそのままで、相手に対する思いやりの出し方は伝わってくるし、愛嬌の有る方は、ずっと愛らしくかわいらしいです。 だから、テレビで見るような、認知症はなんだか大変というイメージと違うと感じます。 キレイ好きの方は、毎日ピカピカにお部屋を掃除されてます。 おしゃれな女性が多くて、お部屋を出て食堂に行く

          レクリエーション進行とホーム長の仕事の大変さが勉強になりました。小嶋勝利著『誰も書かなかった老人ホーム』 祥伝社新書 2018

          「聞こえないフリ」はネグレクト(介護放棄)?では、どうすれば?

          サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)のアーティストレジデンスに参加、つまり、サ高住に滞在しております。4月から3月まで、1年間です。 滞在して2か月目に入ろうかという頃、書道のワークショップ何度か開催しました。 その際、私はワークショップ講師として必要だったのだろうか…と悩ましく思った経験とその後の気づきについては、こちらの記事に記載しました。 今回は、参加者お1人お一人に平等に対応しようと努力しても、特定の方からのお声かけが頻繁過ぎて、他の参加者に対応ができなく

          「聞こえないフリ」はネグレクト(介護放棄)?では、どうすれば?

          サ高住AIR滞在当初、実はワークショップ担当は罰ゲーム?と感じたことが有りました。でも今は…

          サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)のアーティストレジデンスに参加、つまり、サ高住に滞在しております。4月から3月まで、1年間です。 さて、4月に滞在が始まってすぐの頃、書道のワークショップを開催したものの、ワークショップは誰かの役に立ったのだろうか…私はワークショップ講師として必要だったのだろうか…と悩ましく思った経験とその後の気づきについては、こちらの記事に記載しました。 https://note.com/natsukashii/n/n1db8812631da

          サ高住AIR滞在当初、実はワークショップ担当は罰ゲーム?と感じたことが有りました。でも今は…

          教員でもサ高住でのワークショップにてこずります。その理由は?

          サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)のアーティストレジデンスに参加、つまり、サ高住に滞在しております。4月から3月まで、1年間です。 私は、現在学生をしておりますが、 並行して、 ここ10年ほど書写書道の非常勤講師(中学高校)や、大人向け通信添削講座のの添削講師をしておりますので、書道を教えるということに関しては、一応プロです。 1クラス40人の中学生、最近は未経験者が多かったり発達障害持ちの生徒さんが増えてきていますので、道具の置き方、使い方、片づけ方、汚さないよ

          教員でもサ高住でのワークショップにてこずります。その理由は?

          サ高住にAIR滞在中アーティストの自己紹介

          現在、サービス付き高齢者向け住宅に滞在しています。 アーティストインレジデンス(AIR)、アーティストとして滞在しております。 日々、居住者の皆様と対話をする中で見つけた学び、発見、驚き、不思議、沸き起こってくる感情などなど、投稿してゆきます。 現在、美術系大学院博士2年です。 制作テーマ「老い」「認知症」で博士課程在学中です。 老いは誰にでもやってきます。 堂々と怯まずに老いることができる社会になったらと願います。 これまでに会社員としてシステムエンジニアをしたり、中

          サ高住にAIR滞在中アーティストの自己紹介