メルセデスの男

メルセデスベンツに乗っていたこの男は
前職の社長だった。
当時クライアント先の男性従業員との雑談中に
「次はBMWですか？」と聞かれた際
（なぜBMWなのかも謎だが）
「いえ、メルセデスしか乗らないって決めていますから！」と言ってのけたことがあった。

ベンツのことをメルセデスと言っちゃうやつは
大抵勘違いヤローだということを私は知っていたし
この日を境に社長＝”メルセデスの男”と変換された。

このメルセデスの男は何かとネタを提供してくれた。
ある日メルセデスの男のメルセデスに同乗していた時
「同級生って何しているのかなーって最近思うんだよね～」と話始めた。
結果どうでもいいくだらないマウントトークなのだが
嫌がらずにお付き合いください。

内容としてはこうだ。
・同級生の一人と飲んだ
・彼は私服だったがセンスがなく安そうな服だった
・仕事は一般的な営業職で高給取りではない
・結婚していて子供が4人いる
さて、ここで問題です。
メルセデスの男は同級生のことを
なんと言ったでしょーか！

チッチッチッチッチッチッチッチッチッチ

答え！

「あんな安月給で遅くまで働いて子供が4人もいてさー
安っぽい服着て何が幸せで生きているんだろうなって思ってさー」

だとよ。

こいつはただの勘違いだけではなく、
もれなく最低人間だったのだ。
幸せの価値観なんて人それぞれで、
それがわからないお前のほうが
よっぽど不幸せだよブワァーーーーーカ!!!!!
と思った次第だ。

とりあえず
「帰宅してお子さんの寝顔を見たら仕事の疲れが吹き飛ぶ方だっていますし、それが幸せと感じるのかもしれませんよ。幸せの形はひとそれぞれですし、富や名声が全てではありません」と諭しておいた。

まずはお前のパッツパツのスキニーを
どうにかしろッッ!!!