生態系のなかで
新型コロナウイルスの世界的な蔓延で、命を感じざるを得ない状況になっています。そんな中、個体としての自分ではなく生態系の中の自分を感じて、孤独ではないという感覚を持ち始めていました。
これがどういうところからきていたのか。福岡伸一さんの記事を読んでつながったように思いました。
「ウイルスは撲滅できない」福岡伸一さんが語る動的平衡:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN433CSLN3VUCVL033.html
例えばウイルスの役割。
親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらない。しかしウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる。
そして興味惹かれたのはこの部分。
ウイルスは構造の単純さゆえ、生命発生の初源から存在したかといえばそうではなく、進化の結果、高等生物が登場したあと、はじめてウイルスは現れた。高等生物の遺伝子の一部が、外部に飛び出したものとして。
確かに、細胞がないと増殖できないことを考えると「細胞が先」となるけれど、考えたことがありませんでした。
縦横に張り巡らされた多様性をうむ仕組み。遺伝子は、生命は、いったいどうして生まれてどこへ行こうとしているのか?
マスク2枚配布という政治に怒りを覚えるし、1月までの日常とは違う毎日に、心落ち着かないというのがほんとのところ。
それでも、生態系の一部であることの安らぎも感じながら過ごしたいと思います。
マスクした裸の王様四月馬鹿 なつこ