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理学(作業)療法士に必要なマインドセット

今回は、若手の理学(作業)療法士の方に向けて、セラピストでいることのマインドセットとして、ぼく自身が考えていることを解説します。

今、理学療法士でいることに迷っている方や学生としてこれから理学療法士として羽ばたいていく人にとっては一定の参考になると思います。

少し、現実的な話にはなりますが、早いうちから意識しておくことでみなさんの将来は大きく変わっていくでしょう。

それでは、いきます。


🔸社会的には十分に価値がある

ぼくが社会人になる前と今現在では、職業選択の幅がかなり広がりました。フリーランスなども増え、YoutubeやインスタなどのSNSでのマネタイズも一般化し、お金を稼ぐという方法も増えました。

単純に「稼ぐ」ということを優先するならば、他にも選択肢がたくさんあると思いますが、理学療法士を選択するということは、どうゆう意味を持つのか。

これは、"社会の役に立つ"ですよね。

月並みで一般的ですが、理学療法士の価値は社会的な価値だと思います。これから団塊の世代が後期高齢者になり、生産年齢人口は減っていくと働き手が減っていくので日本全体的に低迷することになるでしょう。

リハビリテーションを通して、まだ働ける、趣味を楽しめる状態にある高齢者が少しでも増えていけば、日本全体としても素晴らしいことです。

もっと近視的なところでも、理学療法士は毎回ありがとうと言われます。1セッション毎にありがとうをもらえる仕事も多くないでしょう。

また、AIが普及してホワイトカラー的な仕事はどんどんなくなっていくことでしょう。その中で、直に人と関係を作り、徒手的な対応で患者さんの変容を促すことが仕事であるセラピストの仕事はなくならないと思っています。

ここに、理学療法士の価値を感じています。

🔸理学療法士の弱点とは収入が上がらない

しかし、どこからの病院に就職してただ目の前の患者さんと関わるだけでは当然ながらあまりいいとは言えません。理学療法士を含めたセラピストには大きな弱点であるからです。

それは、収入があまり上がらないことです

一般的な話では、自社のプロダクトを売りその売り上げを増やしてくことで会社が成長しても、企業はお金を貯めてしまい、職員の給料に反映されないから賃金が上がらないと、日本全体言われてます。

一方、理学療法士は法律で医療点数が決められているので、仕事ができる・病院の売り上げとして貢献できるものに上限があります。

以下の記事に詳細を書きました👇

だからこそ、自分の資産となるようなものを残すように仕事をしていくことが重要です。

🔸資産性の高い仕事をしよう

ここまでをまとめると、理学療法士は社会的に価値は高いけどあまり収入的な面で弱点があるとなります。

なので、若い時から資産性のある仕事をしていくことが大事です。

資産とはお金のことではなく、「スキル」「繋がり」「経験」など自分の理学療法士としてレベルアップできることを意識的に積み上げていくことです。

特に高齢の患者さんと関わっていると、セラピスト側が「若い」ことはかなり武器になります。おじいちゃんやおばあちゃんは若い人と接することが少ない場合が多いです。仮に孫がいてもある程度年齢が進むとあまり祖父母のことを相手にしなくなるでしょう。

しかし、リハビリでは若い人が優しく接してくれるためそれだけで元気をもらえることになるし、その元気は身体の状態改善に対してかなりポジティブに働きます。だから、なんとなく患者さんが良くなっていくと、セラピストはスキルアップすることから離れてしまいます。

ここで、次の行動に移ることができるかが、重要な分かれ道だと感じます。先に述べた資産性を高めていくことが、これからの理学療法士としての仕事の仕方に大きく影響するでしょう。

🔸自己投資や職場転換には躊躇しない

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