前腕を制するものは肩関節を制するという話
こんにちは、理学療法士のTakuです。
今回は、症例を通じて患者ものをシェアしたいと思います。担当したのは上腕骨近位端骨折に対してORIFを施行した症例です。術後翌日にドレーンが抜去され、患部外(肩の他動運動は術後2週から開始のプロトコル)から介入を始めた最初期の話です。
この症例で特に学びとなったのは、術側前腕の安定した操作で肩関節の緊張も軽減したことです。どうゆうこと?と思うかもしれませんね。肘関節は上腕骨と前腕で構成されます。運動学的には上腕骨に対しての前腕の動きを取り扱いのですが、人体から見るとこれは真実ではありません。当然、前腕から上腕骨に影響することもあります。上腕骨は肩関節も構成するので、間接的に肩に影響することは必然ととも言えます。
前置きはこのくらいにして、さっそく行きましょう。
🔸肩関節のおける前腕の重要性
ここから先は
1,970字
PTスキルアップマガジン
¥1,000 / 月
初月無料
このマガジンでは、整形外科分野におけるスキルや考え方をより臨床に特化した形でお伝えします。 これかの時代、理学療法士にはこれまでに増して「…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?