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市議会議員に求めることはなに?

武蔵野市議会議員選挙が始まりました。乳幼児が家にいる唯一の議員として当選した前回から4年。2期目の挑戦に向けて、選挙期間の1週間を駆け抜けています(今回は家に乳幼児が3人に!)。

選挙というと「公約」として政策が注目されますが、私自身が市議会議員になって感じたことは、ちょっと違います、というお話。投票先を考えるひとつの視点になれば嬉しいです。

市議会議員に求めることはなに?

議論の場の1人を選ぶという視点

「これをやります!」と言って当選してすぐ実現できるのは、市長といった首長です。一方で議員はまず与えられるもの(市などからの提案)に対してどう考え、判断を下していくのかという「価値観のベースや視点」が問われることになります。

もちろん自分自身の政策を持ち、機会をうかがいながらそれを提案していくことは大事ですし可能ではありますが、どちらかというと与えられたものの中に織り込んでいくような、何度も何度もいろんなところで訴えて少しずつ変えていくような、そんなことが多いなと感じています。

議会はまちのことをさまざま議論する場。市からの提案について市長や職員の皆さんと議論したり、議員同士で議論したり。議論することで課題が発見され、市の施策がブラッシュアップされていきます。

このときいかに多角的に物事を見られるか、議会全体にそういった「いくつもの視点」があることが大切だと思います。

市民の身近な存在・情報源であるという視点

さらに、議員の役割として求められる広報広聴、すなわち伝えること、傾聴すること、コミュニケーション力。ここが資質として重要だと思います。
(と言いつつもこれは私の考えであって、もしかするとそんなこと関係なく猪突猛進タイプ(!?)を議会へ送り出すのも一理あるのかもしれません。議員に求める役割自体、各自考え方が違うということですね)

そして情報の流れについて。市はまず議会に情報を伝える、議員はそれを市民に伝える。当然市も市民全体へ直接広報することは多々ありますが、細かいことをすべて伝達するのは難しいですし、議会は市民の代表として存在しているわけなので、重要事項はまず議会へというのが本来のかたちでもあります。

このことから、市と市民の間にはさまっているとも言える議員が、それぞれの活動において情報発信・意見交換などを市民と行っていくことが求められていると思います。

よく行政用語はわかりにくいと言われることがあります。どうしても専門用語が飛び交うところで、それをなるべく一般的な言葉にというのを市自体が意識することも大切ですが、議員が通訳者・翻訳者のように間で活動することも、役割のひとつであると考えています。

このため、話しやすい雰囲気であるとか、距離感、発信力といったところも、議員に求められる大切な要素ではないでしょうか。

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これらをふまえて私は、以下を大切に2期目へ挑戦します。

「子育て&働く」真っ最中という当事者としての視点

私は今、5歳・3歳・0歳の3人の乳幼児育児中、そして大人もこどもも使えるコワーキングスペースを市内で運営する自営業者です。行政書士という仕事をする中で、自分自身が子育てと仕事の両立に悩み、5年前にこの施設をつくりました。

赤ちゃんがおもちゃのそばでおもちゃのそばで寝転んでいる画像
施設で寝転ぶ第三子

議員1期目はほぼコロナ禍という状況になりましたが、学校や幼保園などの休業や自粛となった際の混乱、店舗運営における営業制限など、直面する課題の多さに愕然としながらも、当事者としてのリアルな声、周囲から集まる情報を市政に届け、施策へ反映することに尽力しました。

これから武蔵野市は公共施設の建て替えシーズンに突入。駅周辺のまちづくりなども大きく進んでいくフェーズに入ります。

26人の議会で現在唯一の30代、唯一の乳幼児育児中の議員として、「子育て&働く」真っ最中の声を届ける、その役割をこれからも果たしていきたいと考えています。

まちの中にいる身近な存在であるために

「話しかけやすいこと」これは市民代表としてとても大切なことだと思います。議員は遠い存在と思われては役割を果たせない。すべての当事者にはなり得ないので、市民の考えを聴くこと、知ることが不可欠です。

武蔵野市内の歩道の画像
三鷹から境方面へ散歩中のひとコマ

日頃から市内をうろうろしたり、オンラインでは毎日Twitterでタイムリーな情報を発信したり。そこで気になったことをやりとり、また公式LINEやissuesといった個別に会話ができるツールを活用してご相談を受けることも。

お互いに使いやすいものをいろいろと試しながら、身近に感じてもらえるよう工夫しています。

忙しそう…と思われてしまっていることが自分の弱みだと思うこともありますが、ウェルカムな雰囲気を忘れずに、まずあの人に聞いてみよう!相談してみよう!そう思っていただけるように、今後もまちの中での活動を続けていきたいと思います。

投票にいこう!

この4月は4年に一度の「統一地方選挙」期間として、各地で選挙が行われています。特に市区町村の議員を選ぶ選挙は、国政などに比べて毎回投票率が低い傾向にあります。

各市区町村の議員は市と市民を繋ぐもっとも身近な政治家です。多くの候補者の中から選ぶのは大変ですが、投票すると市政への興味もわいてきます。

このブログを読んでいただいたのも何かの縁。まだ投票したことがないという方もぜひ投票へ行ってみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。本多夏帆の日頃の議会報告などはオフィシャルサイトをご覧ください。


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本多夏帆|Breath
読んでくださりありがとうございます。お役に立てましたら幸い、いつも前のめりで書いています。