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あれから1年後の私たち


今日で、最愛のすずをなくして1年です。

あれから里親サイトを眺めて、すずらしき子を探す日々が続きました。譲渡会にも行きました。

みんなかわいい。でもピンとくる子はいない。でもかわいいだけでもいいんじゃないか、1匹でもウチで幸せにしてあげられたら。


生まれ変わり。
そんなことあるのかどうか確実なことは何もなく、すずと比べてしまうことになる。
すずを探すらん、退屈そうに寝ているだけのらん。らんと仲良くできる子を探そう。怖がりのらんとやっていけるやんちゃすぎない温厚でフレンドリーな子。

離島の保健所からレスキューされた運の強い子がいました。生後間も無く保健所に収容され、真夏の暑さの中過酷な保健所生活も生き抜いてきた強い子。
レスキューした団体から翌日に「どうですか」と声をかけてもらって即決。とても元気そうで、とてもかわいくて、見た目の雰囲気はらんに似てる。それまであれだけ悩んでいたのが嘘みたいでした。
しかし、その日の夜の検査で白血病陽性が判明。「おそらく短命だから、団体で面倒をみる。でも諦めずにしばらくは陰転を狙って治療をしてみる」ということだったので、もし陰転したら引き受けることにしましたが、叶わず。
相当悩みましたが、ウチで隔離生活送らせるのが幸せとは思えず、当初のご提案通りあちらで面倒をみてもらうことにしました。今は、保護犬たちと仲良く戯れながら幸せに過ごしているようです。たまに会いに行かせてもらってますが、白血病とは思えないくらい元気。

そんな中、寿多(ジュタ)との出会いがありました。
生後1日程度で母猫とはぐれ、1匹で保護された黒猫の男の子。
小さくて、他の子猫たちにいつもちょっかいをかけられながらも、怯むことはない。そして決して怒らない。
この子だったらきっとらんとうまくやっていける。

新入猫と先住猫がうまくやっていける受け入れ方を入念に勉強し、かなり慎重に事を進めました。らんはやっぱり警戒し、あまり近づくこともなく、見かけるとシャー。
実際には、寿多は思ったよりもかなりやんちゃで、お互い慣れてきてフリーにすると、寝ているらんに飛びかかり、怒られる日々。ただ遊んでほしいだけなんだけど、とにかく激しい。
らんはストレスなのか、一度ヘルペスになってしまい、かわいそうなことしたかな、と思ったこともあります。

それでも、心配していたように、押入れでの引きこもりや、食欲不振もなく、予想よりかなり早く馴染んでくれました。
寿多が来るまでは、ほとんど2階から降りてこない時期もあったのに、リビングで過ごす時間が増えました。
今もすずと同じくらい仲良いとは言えないけれど、グルーミングしあって、一緒に走り回ってる2匹を見ると間違ってなかったと思う。
寿多の無邪気さは私たちを救ってくれてる。



あの頃すずのことが心配で、いつも少しでも早く!と思いながら帰宅していたので、今でも毎日帰宅中に思い出します。電車の中、駅から家までの道、いつもすずのことを考えています。

でも。
家に着いた途端、2匹の猫に出迎えられ、すずのことは一旦頭を離れます。元気に甘えてくれる幸せ。

ああ、でもここにすずがいたら、お互いめっちゃいい遊び相手に違いない。
すず、ここに帰ってきたら楽しいよ。
早く帰っておいで。


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