◆仕事について


「仕事」は、人生の中でどういう存在か?


という質問に、全力で回答しようとしたら驚くほど長くなったので、ひさしぶりにnoteを書く。


わたしは、都合5社ほど経験している。業種でいうと4つの、まったく異なる業種を渡り歩いてきた。
だからというわけではないけれど、「仕事」の捉え方も大きく変わってきた。


最初は、「好きなことを仕事にすることが正義。なぜ皆はそれをしないのか」と思っていた。

多くの友だちは、大学在学中に自己分析などをして自分の就くべき仕事を必死に探していたけれど、
わたしは「みんな『好きなこと』があるのだから、それを仕事にすればいいじゃないか」と思っていた。

そんなわけで、自分の「好き」を仕事にするべく興味関心のある業界の企業を、小さい会社ではあるが自ら選んで飛び込んだ。


だがしかし、「本当に好きなことを仕事にする」のは容易なことではないし、
例え叶ったとて、思い描いていた自分のようにその場所で活躍できたり楽しく働けたりできる可能性は僅かであることを思い知ることになった。

予想はしていたが、それでも予想以上に残業が多くて給料は少なく、
結果的に体調を崩したわたしは「好きなことを仕事にする」という自分なりの正義をも失って、
その時出会うまで興味もなければ知りもしなかった、今の業種に身を移すことになる。


さて、ずっと縋り付いていた自分なりの「正義」を失ったわたしが、今思う、「仕事」とは何か。
それが冒頭の質問の答えになろう。


わたしの答えは「自立の手段」である。


例えば、夫が高給でわたしの勤労が必要ないほどにお金があるとしても、わたしは働くだろう。

それは、「自分ひとりを食べさせるだけのお金を自分で稼ぐ」ことが、自尊心を保ってくれると思うからだ。

それに、自分ひとりで、人ひとりが生きるのに必要なだけのお金を稼ぐことは、とても健全だ。

わたしは、わたしを養うために働いている。

それは、簡潔に言えば「自立」であり、自立した女でいることは、わたしのひとつの目標でもある。

例えば生活費を稼ぐ代わりに家事や育児をするのが、いわゆる専業主婦であろう。
もちろんそれも、ひとつの「勤労」と言えるかもしれない。
でもわたしは、もっとわかりやすく、自分の暮らしを自分で成り立たせたいのだ。



最後にひとつ補足をするならば、わたしは働くことが好きだ。
5社に勤務した経験からして、それは業種が異なっても変わらないようだ。

おそらく、自分が働くことで世界の小さな何かに役立って、それがお金として自分に返ってくる、そのこと自体が好きなのだろう。

だって、お金を貰うって、うれしいではないか。


ちょうど昨日はわたしのお給料日であった。

何を買おうか、いくら貯めようか。
そう考えてる時間は、仕事より好きかもしれない。

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