◆友人の呟き、わたしの重心
Twitterで友人が呟いていた言葉が気になった。
「こうした方がいい、そうすれば人生がうまくいくし人に好かれる」と思って我が振りを直してきた
わたしにはこういう考え方が微塵もないため、いたく感心した。
この先の自分の人生へのメリット、対人関係を良好に保つこと、
そんなことを考えながら内省し行動に移すことは、これこそ「言うは易し行うは難し」だろう。
一方、わたしの考えはこうだ。
「こうすれば自分をもっと好きになれる、理想のわたしや暮らしに近づける」と思って我が振りを直してきた
わたしの振り返りや日々の実践に、他者は介在しない。
ひたすら自分と向き合うことで歩を進める。
なぜなら、他人に好かれることより自分に好かれることを重視しているからだ。
自分を好きになれないと、自分の振る舞いを許すことができず、放つ言葉にも後悔ばかり、
挙げ句の果てには自分の存在そのものを否定し始める。
そんな状態で他者と関わると、決まって卑屈になるし
例え奇跡的に相手から好意を抱かれたとしても、その気持ちさえも否定する。
つまり、他者を、その気持ちを尊重できなくなる。
すべてを歪んで受け止めてしまう。
わたしの理想は「自分のことが好きな人」だ。
それは、自分本位ということではない。
自分を好きであることは、夫や友人を気兼ねなく大好きになるための必要条件だと思っている。
冒頭の友人の話に戻ろう。
友人の言葉を読んだときに、彼女の人生の重心は、わたしとは異なるところにあるのだと感じた。
どちらが良いかという問題ではない。
どちらも人生である。
ただ、
「こうした方がいい、そうすれば人生がうまくいくし人に好かれる」と思って我が振りを直してきた自分のことを
友人は好いているだろうか。
こればかりは友人にしかわからない。
わたしは件の友人が好きだ。だから、同じくらい友人にも好いていてほしいのだ。