山羊と烏骨鶏
最近、軽バン生活というYoutuber の動画にハマっています。
若いカップルが軽バンで寝泊まりしながら、移動したり、動画を編集したりの生活を撮ったものなんだけど、狭い軽バンの中で不自由なこともあるだろうに、喧嘩もせずに、ほとんどの時間を2人で一緒に暮らすのを見てて、若いうちだからできるんだろうなぁ と思っていたら、年配の人でも、キャンピングカーなどで生活を楽しむ人、増えてるみたいですね。
今日は、その最先端をいく人に出会った話をしたいと思います。
それは5年ほど前、60歳代ぐらいの女性が腹痛を訴えて、うちの病院の救急外来を受診したことから始まります。
診察の結果、検査が必要だから入院ということになって、その患者さんは、私の勤務する病棟に入院してきました。
その患者さん、看護師がバイタルをとりに行ったり、検査でいくと、病室にいないことが、頻繁にありました。
あまりに多いので、理由を聞いてみたら、なんと、病院の近くのスーパーの駐車場に、乗ってきたキャンピングカーを駐車させたままになっていて、その中に飼っている山羊と烏骨鶏がいるというのです。
病院を抜け出しては、そのペットたちに餌をやりに行っていたのでした。
おまけに、車内が暑くなることを心配して、ドアを少し開けていたらしく、山羊と烏骨鶏が逃げ出して、スーパーでは大騒ぎとなり、警察を呼ぶ事態にまで発展してしまいました。
その女性は九州の方で一人暮らしをしていたらしいのですが、関東に住む身内の人を訪ねて、ペットの山羊と烏骨鶏を連れて、九州から車を運転して来たのでした。
最終的には、その身内の方が迎えに来てくれて退院となりました。
九州から関東まで女性ひとりでキャンピングカーを運転するって大変だっただろうな。
今頃どうしているだろう。