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終わりの見えない夜泣きの日々から学んだこと


息子は、生後3か月半〜8か月まで、夜泣きをした。

1,2時間ごとに、短いときには30分ごとに。2,3回で終わる日もあれば、それが朝まで続く日もあった。
夜通し寝る日が何日か続き、ついに…! と喜ぶのも束の間、またすぐに始まる夜泣き。

とにかく、わたしの育児の悩み圧倒的ダントツ1位が、夜泣きだった。


泣く理由は時期によって少し違ったが、だいたいは息子は空腹とかオムツが濡れたとか生理的な理由で泣いているのではなく、
「親がそばにいないこと」に泣いている感じだった。


だからそのたびに、わたしは息子の手を握ったり、トントンしたり、抱っこしたりした。


夜泣きやネントレに関する育児本には、
「夜目が覚めたときの状況が、寝付いた状況と違うと赤ちゃんは不安になります。はじめは泣いても、ベビーベッドで一人で寝かせましょう」
「泣いてもすぐにあやさずに、数分様子を見ましょう」
と書いてある。


ナルホドぉ、とは思った。
大泣きする息子のベッドにすぐには行かず、様子を見ようとしたこともあった。

でも、わたしは待つことができなかった。
わたしを探しているのに、じっとしていることができなかった。


息子が泣くのは、きっとわたしの対応のせいなのだろう。わたしがずっと抱っこしていたから…。わたしが何かを間違ったのだろう……。
そんな気持ちが拭えない。


手を握ったら寝てくれるなんて、可愛すぎるじゃないか! 思う存分握ればいい。抱っこで寝てくれるのなんて、今だけの特権じゃないか!
そんなふうに鼓舞しようともした。


でも、
睡眠不足による心身の不調、隣で夜通し寝ている夫への羨望、それが積み重なって、こんなことでイライラしてる自分に嫌気がさしてくると、いよいよ穏やかじゃいられなくなる。涙が出てくる。


助産師や小児科医に夜泣きのことを相談しても
「このくらいの月齢では、よくあることです。」
「そのうちなくなりますよ。」
「様子を見ましょう。」
「お母さんは寝れるときに寝て、少しでも休んでくださいね。」

わかってる。本当にそうで、本当にそうするしかないのだろう。


でも、私が悩んでいるのは、困っているのは、不安なのは、
「今」なのであって。
いつなくなるのかという不安のままやり過ごすんじゃなくて、解決に向かいたいのに。
せめて原因や、具体的な対応方法でも教えてくれればいいのに。


だから専門家に「よくあること」「そのうち」「問題ないです」と言われても、納得できずにネットをあさる自分がいた。
夜泣きやネントレに関する本もたくさん読んだ。




でも



結局、
ネットの情報の海にぷかぷか浮かんでいるだけ、育児本に書いてある「数分待つ」さえ、実践できなかった(しなかった)のはわたし自身だ。

もし専門家に相談したときに、具体的な対応方法を教えてもらえたとして、わたしはそれを行動に移しただろうか?


もしかしたら…潜在意識で、「わたしはこのままの現状を望む」「息子の夜泣きに対応をする」と決めていたのかもしれない。



夜泣きは1番の悩みだったが、ほかにも

1時間も泣きやまなかった。
夜寝る前のミルクを拒否した。
離乳食を嫌がって食べなかった。

たった一回、たった一日そんなことがあると
あぁどうしよう、これが続くのかもしれない、
って思ってしまうんだよね。

その渦中にいるときは、思考も行動もプラスに変えていくことが、なぜか難しくなってしまうんだよな。





9か月ごろに、もうベビーベッドでひとりで寝かせるのを辞めてしまえと、一緒にベッドで寝ることにしたら、その日から夜泣きは激減した。
(これについて別記事で詳しく詳しく書きたい……語りたい……笑)


「赤ちゃんにとってベビーベッドが一番安全!」←これはそうだと思う
「ベビーベッドでセルフねんね、夜通し寝する赤ちゃん⭐︎」
「赤ちゃんにも、ひとりで眠る力がある!」
「子どもを早く寝かせて、夜は自分の時間を楽しもう」

いつのまにか仕入れてきた、そんな呪縛にかかっていたのだと思う。息子を見ているようで、見れていなかったと思う。


呪縛を手放すと、息子がほんとうに求めていることに応えることができた。拘って変えなかった習慣や行動を、変えられた。
すると、現実が変わった。


でも、息子の夜泣きに何か月も向き合い、泣くたびに手を握り、抱っこし、眠くて辛くて(わたしが)泣いた、そんな日々のことを間違いだったとは思わない。
わたしが望んで頑張ってきたことだと思うから。




どんなことにもそうだけど、これが絶対正解ってのはない。

ある離乳食の本によれば、生後5か月(離乳食初期)から、にんじんきゅうりのスティックをポリポリと噛ませるべしという説だってあるのだから。(!)


ネットや本の中には、正解が示されているように見えて、実はそうではない。
それは一般的な知識であり、理論的な研究結果であり、個人的な体験や考え方やアイデアであり…

どれも素晴らしくありがたい情報には間違いなく、
でも、わたしたち家族にとっての正解とは限らない。


とにかく有益な情報を手っ取り早く手に入れたい、一番良いものだけを知りたいと思うけど、

考えること、調べること、選択すること、試すこと、ジャッジや拘りに気づくこと、失敗すること、うまくいくこと、変わること。
つまり行動するその過程が何よりも大事。
不安や悩みは、行動のためのきっかけなのだ。



だって、そのために生きているんだもの、
って言っても過言ではなかろうと思うのだ。




赤ちゃんのことを、わかろうとする。
わからないかもしれない、
でも、理解しようとする。
自分で、見る、きく、感じる、考える。
直感を信じてみる。
人にきく。調べる。学ぶ。
やってみる。行ってみる。



「行動する。」

それが悩みや不安から前に進むためにできること。





読んでいただき、ありがとうございました。
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