見出し画像

「同僚の機嫌にふりまわされない」と決意したら、余計にしんどくなった話

機嫌の波が激しい人

「機嫌の波が激しい人」っていませんか?

機嫌がいいときは、面倒見がよくて、朗らかで、ふつうにいい人。

けれど機嫌が悪いときは、途端につんけんどんになる。

動作の物音がいつもより大きくなって(「どん!」と書類を置いたり、ばん!とパソコンを閉じたり)、周りの空気がぴりっとする。

以前働いて部署に、「機嫌の波が激しい人」がいました。

機嫌が悪い日は、「私何かしたかな?」と不安になって、びくびく。
でも仕事上、コミュニケーションをとらないといけないから、機嫌をうかがいつつ、勇気を出して話かける。
やっぱり威圧的な態度で冷たい言葉を投げかけられて、傷つく。

その方の機嫌の波に振り回されていました。

私の心の天気は私がつくる!

そんなときに出合ったのが、自己啓発本の大ベストセラー「7つの習慣」。

この本の中で、「私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのである。」という話が出てきます。

要は、起こった出来事に対して何を感じるのかは自分で選択できる
自分の心の天気は、自分でつくることができる。ということ。

私はこの話に感動して、「機嫌の悪い人に振り回されてたまるか!私の心の天気は私がつくるのだ!」と決意。

機嫌が悪い日に威圧的な態度をとられても、その人がだす大きな物音にびくっとしても、
「私はこの人のことばや態度に傷ついたりなんかしない。別に大したことない!」と思うようにしました。

だけど…

なぜかどんどん私の心は苦しくなっていきました。

どんなに「傷ついたりしない」と思っても、心臓はバクバクしているし、お腹のあたりが、鉛球が入っているみたいに重くなる。

なんだかんだ機嫌をうかがってしまうし、「わたし何かしたかな?」と思ってしまう。

そんな自分に対して、「なんでわたしは自分の心の天気を自分でつくれないんだろう」「なんで振り回されてしまうんだろう」
と自己嫌悪に陥って、苦しくなる。

結局自分で自分を責めて、さらにしんどくなってしまったのでした。

まずは「自己一致」からはじめる

振り返ってみると、このときの私は「自己一致」できていなかったんだと思います。
「自己一致」とは、心理学者カール・ロジャーズ氏のことば。
カウンセリングにおいて大事だとされていることですが、一般的な心の健康のために重要であるとも考えられています。

「自己一致」とは、「自己概念」と「自己体験」を一致させておくこと。
自分が何を感じているのか、どんな感情を抱いているのかをありのままに見て、自分に正直でいること。

いくら頭で「傷つきたくない!」と思い込んでも、冷たい態度をとられると悲しくなります。

だから、まずは、そんな傷ついたわたしに寄り添ってあげたらよかったんだと思います。

「今のことば、ぐさっときたね。傷ついたね。なんであんな言い方するんだろうね。」
こんな風に、私の感情をちゃんとすくい上げて、まずは自分の気持ちを分かってあげること。

まずは、ここから始めることが大事だったんです。

その上で、「とはいえ、相手のことばや態度はわたしがコントールできることではない。さあ、どうしていく?」
こう考えて、今の自分にできることを考える。  

そうできたらよかった気がします。

心に素直になる

自分の心に素直になる。
感じていることをすくいあげる。
「わたしはこう感じているんだなあ」という実感をもつ。

これってすごく大事なこと。

心と頭がバラバラな状態って、どんどんしんどくなります。

本を読んで知ったことを実行したり、新しいことにチャレンジしたり、何か行動にうつしたりするときも、

「わたしはこう感じているんだなあ」

を感じ取りながらやっていきたいと思います。



「心のお散歩カウンセリング」始めました

頭と心がバラバラな気がする。
でも自分の気持ちが分からない。 
本当はどうしたいのかが分からない。

そんなときは、ゆっくり気持ちをお話ししてみませんか?

のんびり心をお散歩して、心の声に一緒に耳を傾ける時間をお届けしたいと思っています。

詳細はこちらのnoteをご覧ください。