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ふらっと畑、はじめます。

やっと寒い冬を越しました。今年の冬は、紫波に越してきてから初めての冬でした。盛岡の冬もかなり寒かったので、そんなに変わらないだろうと思っていましたが、残念ながらそんなこともなく。寝ている間に寝息が凍って、朝起きると顔周りの布団が濡れているなんてことは、初めての経験でした。笑

お酒やお刺身などなんでも廊下に置いておけばひんやり冷える天然冷蔵庫が室内にあるというのは便利…でした…。

そんな寒い寒い冬も終わり、希望たっぷりあたたかい春がやってきました!心待ちにしていました!!紫波の里山の景色はというと、毎日少しずつ雪の白が減って山の緑が増えていきました。今ではすっかり雪も溶けて、青々とした緑が広がっています。

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紫波の里山に住み始めて、協力隊として活動を始めて、9ヶ月が経ちました。少しずつ地域の中に知り合いが増えてきて、外に出ると話しかけてくれる人がいて、小さな町で暮らす心地よさを感じてきています。

私だけではなく、農村で何かに挑戦してみたいと思っているたくさんの人たちにこの場所に来てほしい。ここに住む人、農家さんと知り合いになって欲しい。気軽にふらっと遊びに来てほしい。そして、地域の人たちにも「何やってんだ〜〜?」と通りすがりにふらっと立ち寄ってほしい。

そんな機能を持った場所、 ”ふらっと畑” はじめます!

情熱はカルシュファー

私は高校生の頃から、将来は農業で生きていこうと思っていました。学校の授業では農業の高齢化・担い手不足が深刻化していることは何度も聞きます。でも、「農家になりたい」という”進路希望”を提出するちょっとおかしな学生はほとんどいないのでしょう。私はそのちょっとおかしな学生でした。高校でも、大学でも、一度違う道に進むことや遠回りすることを勧められてきました。

私にとっては「農家」も「公務員」も同じ”職業”だと思っています。農家になることが”就職”しないことだという空気感がある環境の中で、私は声を大にして「農家になりたい!」ということに自信がなくなってきていました。やはりみんなが言うように一度どこかの企業に就職して、何年か働いた後なのか、老後になってしまうのかわかりませんが、その後に農業をする人生に妥協した方がいいのか。気持ちが揺らいでいました。

そんな時、学校の他にもう一つの世界を見つけました。それが紫波町です。ここには、「やってみたらいいよ」と肯定してくれる大人たちがいました。夢を語ることは恥ずかしいと怖がっていたけれど、夢を持っていることはすごいことだと言ってくれる人がいるだけでものすごく救われます。もっとこの場所にいる人と関わっていたい、ここでならやりたいことを現実にできるかも、という思いで紫波に通っていました。 南條亜依さんは、まさにそういう思いを抱えて何度も紫波にやってくる若者が継続的に街に関われるための拠点として、YOKOSAWA CAMPUSを作っています。私はこのYOKOSAWA CAMPUSでたくさん考え、経験し、いろんな人との出会いをもらいました。やりたいことを聞いてくれる場があるだけで、声に出して言ってみることで、ものすごく頭が整理されます。そして、自分に自信を取り戻してやりたいことがぐんぐん広がっていくような気がしました。私は亜依さんに「今自分の中にある熱量は生き物のように温度がどんどん変化していくもの」だと教えてもらいました。

カルシュファー

今度は私が、里山の中に居場所としての畑を作ります。もしもどこかに、私と同じように「農業をやりたい」という思いを持っているけれど、周りに肯定してくれる存在がいなくて情熱を消してしまおうとしている子がいたら、ここにおいでと言いたいです。そしてこの紫波というフィールドで、学校の中だけでは得られないことを、一緒に学んで、考えていきたいです。

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ふらっと畑イメージ

自分の「やりたい」の濃度を確かめる

「農業やりたい!」にも、

自分の食べる分くらい作りたい(家庭菜園)、自分の農園を持って農業だけで食べていきたい、あるいは、

「農村に暮らしたい」という思いが一番大きくて、何か他の仕事をしながら週に何日か農業バイトで体を動かしたい!など、

一言で農業と言っても様々な濃度があるように感じます。独立就農することが一番偉い!なんてことはないと思います。農業を始める前に、自分の「やりたい」の濃度はどこなのか、本当にやりたいことや目的はなんなのか、を知ることが大切だと思います。

それが自分でわからないまま、いきなり独立就農するのは危険だし、そもそもどう動き出したらいいのか全く見えない道を進んでいくようで不安でしょうがないと思います。

まず農村に来て、畑に来て、土に触れて、農家さんと話をすることは、自分がどのように「農」と関わっていきたいのかを知る一つの手段になるのではないかなと思っています!このふらっと畑を、その入り口として使って欲しいです。

おいでよ、なつかのおつまみ畑

ふらっと畑という機能を持った場所が、今後いろんなところに広がっていってらいいなと思います。今回一ヶ所目としてはじめる”ふらっと畑”は、紫波町の東側の端っこに位置する佐比内地区に設置します。その名も、「なつかのおつまみ畑」。

ただただ野菜を育てるよりも、育てた野菜たちをどうしてやろうか考えながら育てるほうがワクワクしません?笑

「なつかのおつまみ畑」の野菜たちは、その名の通り将来はおつまみになる運命です。そして紫波町の美味しいお酒と共に、みんなに美味しく食べられる予定です。

毎月開催している里山イベントを、この畑でも開催していきたいと思っています!(畑ヨガとか、野菜BBQとか、できたらいいな〜〜〜。)

里山イベント、詳しくはこちら↓

野菜好きな人、お料理好きな人、そしてお酒好きな人、大歓迎です!最後にみんなで、収穫祭=畑のビアガーデン(日本酒もワインもなんでもどうぞ。)で美味しくいただくことを妄想して、楽しく畑仕事をしていきましょう〜〜!!

農家のたまごクラブ、メンバー募集中

長らく読んでいただき本当にありがとうございました!

現在、「なつかのおつまみ畑」の畑仲間を募集しています!

私と同じように、「将来農家になりたい!」「農村で暮らしたい!」などの思いがあるけど、入り口をうまく見つけられないという方。ぜひ一度ふらっと気軽に遊びに来て欲しいな〜と思います!何かが動き出して、道がうっすらでも見えてくるかもしれません。

畑や農村で挑戦してみたいこと(畑イベントなどなんでも〜)がある方も、一緒に挑戦してみましょう!

私が畑作業をしている時お知らせしますので、来たい時にゆる〜く来ていただけると嬉しいです!

最後に、ふらっと畑「なつかのおつまみ畑」に来てみたいという方はぜひ私のInstagramまでご連絡ください!

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おかもと なつか
最後までお読みいただきありがとうございます。