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山下泰平『まいボコ』(「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本)とデジタルアーカイブ
今回は、抗いがたい魅力にあふれた本、『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』(通称『まいボコ』)が、いかに最高か、そしてこの本の素地ともいえるデジタルアーカイブについて、語りたいと思います。 この本、一度目にしたら忘れられないタイトルですよね。 著者本人による、内容を説明した文を引用します。 明治娯楽小説、という一大ジャンルがかつて存在したということ自体、私にとっては新鮮な知識でした。