ルポ断食#3【長野】
3日目
起床。倦怠感。胃のあたりにだるさもある
にもかかわらず食べ物の写真を見る朝のルーティンは止められない
この監獄から抜けた後、行きたい店や食べたい物にはあらかた目星をつけた
苦しい
食パンが異様に食べたい。食パンにあんこを乗せるか、もしくは何を挟むかしか考えられない
うとうとしながらパンについて考えていると朝の配給が届く
酵素ドリンクはドロドロしておらずサラサラ
固形物を摂らせない強い意志を感じる
液体を飲むと少し胃がムカムカする
液体なのに気がつけば咀嚼しており、擬似咀嚼...と情けなくなってきた
眠っている間にも消費するらしい
体重はさらにマイナス800グラム
孤独のグルメに腹を立てる
暇なので映画をみる
食事のシーンがある映画しかお互い選択肢がないので、孤独のグルメをうわうわ言いながら視聴
「食べてギャラ貰えるってなんだよ」と怒りの矛先は松重豊へ向かう
欲の発散方法は見ることなのだと、性欲に加え食欲にも学ぶ
糖を求めて0・7里
雨は止んだので、近くの湖まで歩くことに
体は思ったより動く!けど寒い!
坂道になった途端、体が動かなくなる
前に進めない。やはり人間は食べないとダメだ
緊急避難的に途中のスキー場に立ち寄る
待って!!!ココア!!!!糖がある!!!!
ココアおいしい!!!めちゃくちゃおいしい!!!こんなに甘いんだ!!!!すごい!!!
・・・
固形物じゃないから胃はまだ起きてない
大丈夫
ゲレンデをぼんやり見て過ごす
ココアは食欲の起爆剤になるかと思ったけど、食欲が一気に消え失せた
湖畔を歩く
糖を注入したことで歩く気力が湧きました
調子に乗って湖畔近くにある温泉に入る
数十分入っただけなのに、出た後は酸欠で立っていられない
断食中の湯船は死ぬ
サウナに入らなくてよかった
調子に乗りはじめる
おいしい、さっきほどじゃないけどおいしい
回復食
宿に着くと回復食が出た
ココアと牛乳を経ているので、正直そこまでの感動はない...
だけどすごく味が濃い
多分、薄味だと思うけど、断食で味覚が研ぎ澄まされたんだと思う
食べるはやさもゆっくりになり、ひとくち20回くらい噛んでる
食事中、水を摂らなくても喉を通る
胃が小さくなったのかな
この量で満足できる身体になってる
最終日
起床。空腹感、食欲ともになし
朝の配給が届くが手が伸びない
帰り支度をしていると、食欲はないが空腹感が生まれてきた
身体が本来の働きを思い出してきた
昼食もゆっくりと食べる
量は少し多いと感じる
身体の変化
・3泊4日でマイナス2キロ
・肌荒れ
・目の下のクマがとれない
・デトックスは気持ち程度
追記
断食から半年が経ちました。
断食の効果を結構実感しています。
断食前、コロナとインフル1回、発熱を伴う風邪1回を1年間で経験していたのですが(もともと半年に1回は熱が出る)、なんと一度も発熱しておらず、風邪もひいていません!
そして、断食後3ヶ月はあすけんをきちんと記録し、さらに2キロ落としました。
ただ、その後はまた暴食期に入ったのですが、1キロの増減を繰り返し、過度に体重が増えることはなくなりました。
断食、オススメです!
2年に1度は山にこもって断食しようかなあと考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?