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(本)有冬典子『リーダーシップに出会う瞬間』

あんまり読まないビジネス本を読んでみました。
この本は物語形式で進んでいって、章ごとにそれを理論に落としてくれるから、イメージしやすいし、転用もしやすくてよかったです。
いいリーダーになれるように頑張りたいです。

1章 リーダーシップって何だろう
〜コアリーダーとエゴリーダー〜

主人公の管理職への不安(決断力、部下の評価、カリカリしていた上司)
理想のリーダー森尾(自由、天然、いざって時の一言、戦わない人)

p26「未知なことは誰でも怖いわね。今までいた自分の枠を超えるものだものね。自分の枠を超えるとき、人は葛藤ゾーンという部分を通るものなの。ちょうど今の青木さんの様に、まだ現実に何も直面していないのに、様々な不安が群れを成して襲ってくるゾーンね」
→主人公が悩みを打ち明けた後に言ったセリフ。共感し、理論的に現状を言語化した後、核心をついてくる。核心:怖がっていること、不安であること。

リーダーシップ=影響力
Doing(水平的発達)ではなく、Being(垂直的発達):在り方を磨く必要があり。何をするかではなく、どうあるか。
人間としての器の深さ=Being
影響力・在り方:価値観レンズによって外界を認識した瞬間から決まる。
→そのことを自覚する必要がある:(HOW)事実と解釈を分ける
↔︎エゴリーダー:自分の解釈を事実として扱う。そうすることで保身する。

未知への耐性の高さ:事実と解釈を認識区別することで培われる
「やってみないとわからない」「聞いてみないとわからない」「扉の前で悩まない」

p49「不測の事態が起きると、つい慌てちゃうところがある。慎重でミスのない仕事ぶりに信頼している」
→森尾さんの彼の捉え方:彼の特性を理解し、強みを理解、信頼。

知識≠視野
視野の広げ方(俯瞰力)
①自分の状態を丁寧に観察
②体験から濾し出す(感情の客体化)
↑「体験が何より大切だけど、体験は言語を通じて知恵になる。知識は言語化をサポートする」(知識をとりに行って青木さんに対しての褒めby森尾さん)

2章 視野の狭いリーダー
〜利己的段階のリーダーがいる組織〜

p84「青木さん・・・!あなたが本当に日常から自分の状態を確認することを意識して過ごしているのが、今の言葉で本当によくわかったわ。ただ頭でわかっているだけでなく、ちゃんと実践している人でないと、そういう感想って出てこないもの」
↑森尾さんの、成果だけでなく、過程も承認するFB

反射的に業務する→対応的に業務する
主体性UPの秘訣
×「どうしたらいいですか」
○「どうしたらいいかわからないのですが、こんなやり方はどうでしょう。」
×「はい、わかりました」
○吟味してから、「はい、わかりました」「では、こういうアイデアもそれに加えてみます」

「不必要な人はいないのマインド」↔︎利己的段階・道具主義的段階
厄介な部下→この人の存在が正解だとしたらどうだろう。
例)不効率な部下→効率的なママ社員に任せる
→仕事の時短ノートが生まれる→勉強会

3章 八方美人の困惑
〜他者依存段階から自己主導段階への成長プロセス〜

自己犠牲の根っこは保身→排気ガスの撒き散らしへ
自分が周りからどういう評価を受けているかはさほど気にしなくて良い。
女性同士特有の同情と共感の言葉が続く、イチャイチャSNSは必要ない
×一人ドラマ→事実と解釈や推測を書く
お気を悪くされてませんか?
管理職=人から褒めてもらえなくなくなる。

4章 正しいリーダーになろうとしない
〜発達プロセスの「譲れない理念」

×正しいリーダー:誰かの正しさに盲目的に従う
○理念のあるリーダー:どんなチームを作りたい?どんな価値を提供したい?どんなお店にしたいのかという方針を指し示し続ける。

5章 自分らしさが大事
〜自己主導段階の「視点取得力」〜

仕事の属人化により、一人に権力が集まる
サイレントマジョリティ=ニクソン大統領(黙っている=同意)
リーダーはただ旗を振る。
スマートマジョリティ=リーダーの意見の起点がエゴorコアで見極める
保身からでない痛みや怒りはコアな願いが果たされてない反応
→痛みや怒りから、自分の感情を精密に分析
◎傲慢 ×遠慮や謙遜
本音と本心で自分を生きる
心構え「鎧を脱いで剣を置く」=本音になって棘を取り除く
「自分の願いから動く。周りの反応に傷つく必要はない。その反応を参考にして、自分の願いをさらに研ぎ澄まし、コアな願いを磨きあげて動く。このプロセスがとても大事。それがブレない理念を作り上げる。」

6章 コアリーダーになる
〜相互発達段階(自己変容段階)へのステップ〜
ワクチン的なプレビュー=次のステップを体験
自己著述=自分の価値観を小説家の様に語ることができる。
恐れと向き合うときはサポーターを置く(同じ経験をした人コーチ)

コアリーダーになるまでの壁
・損得(エゴ、ハイパフォーマー)
・孤独(八方美人)
・アイデンティティ(自分の理念が否定されて自分の無価値と感じてしまう。そのため反論したりシャットダウンしたり・・・)
→損してもいい、嫌われてもいい、無価値でいい。(自愛→慈愛)
全体としての自己変容=自分の様々な局面を認める。


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