こんな時こそ娯楽というご自愛を
「ご自愛ください」という言葉は、よく手紙の文末で「身体に気をつけて」という意味で、相手をいたわる言葉として使われますよね。
でも元々の「自愛」つまり自分を大切にするという意味で、自分に対して使う人はあまりいません。
皆様、ご自愛、してますか?
こんな時だからこそ、楽しい話をしませんか?
エンターテイメントという文化
月が替わって4月。
日本では桜が満開を迎えています。
ここ2年ほど、春に日本にいなかったので、町の至るところに桜を見かけるのは久しぶり。
こんな状況だから、誰かとお花見はできないけれど、朝、弟を駅まで送りに行った帰り道、少し寄り道して桜の写真を撮るくらいは許されるかなぁと。
これだけで、なんだかほっこりした気持ちになりました◎
季節を楽しむ日本の文化。
四季がある日本だからこその文化。
お花見とか、紅葉とか、1日でやろうと思ってできることじゃない。
誰かが何年も前にそこに木を植えたから、桜も紅葉も見れるわけで。
そこにはきっと、これがいつか育った時、それを見た人が、どういう気持ちになるか考えて、植えられたんじゃないかなと思うのです。
現実的なことを言ってしまえば、町開発の一端だったかもしれません。でもそれも、その地に将来住む人や訪れる人のことを考えたり、その人たちと一緒にこの町が素敵になればいいなという思いがあるからこそだと思うのです。
エンターテイメントも同じじゃないかなと。
唐突に話が変わったなとお思いでしょう(笑)
私は、文化と言われるとどうしても「日本伝統」とか「和風」等の言葉をイメージしてしまって、エンターテイメントなんていうカタカナとは結び付いていなかったのです。
それこそ日本の文化と言えば?と言われると、歌舞伎とか折り紙とかお城とかをイメージしていました。最近でこそ、海外に行けばAnimeやMangaなんて言葉を耳にするので、日本の文化の広がりを感じることはありましたが。
逆にエンターテイメントと言えば、私は一番最初にテレビを想像してしまうのですが...
そもそもエンターテイメントって何なのか。
エンターテインメント (entertainment) は、人々を楽しませる娯楽を指す。楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。
(出典: フリー百科事典Wikipedia)
人を楽しませる娯楽。
お笑いとか、映画とか、本とか、演劇とか、アートとか、ダンスとか。ネットもゲームも音楽も。
全部エンターテイメント。
上にあげたどれも、国によって、もっと言えば人によって、様々な発展の仕方をしてますよね。ルーツをたどれば他の国にたどりつくものも、各々が楽しめる形へと変化している。
きっと最初は、誰かが始めた趣味の延長だったり、他の誰かを楽しませたいという気持ちだったりすると思うのです。
そういうものが積み重なって、だんだん極められたり広がったりする。
形を変えて積み重なっていく。これって文化だなぁと思ったのです。
エンターテイメントの力
さて、なぜ私が今のこの時期にこんなことを考えて、こんなことを言っているのか。
今、世間はコロナ一色。
"外出自粛要請"という言葉で自宅に縛られ、ネガティブなニュースばかり目にしていると気が滅入ってきます。
(そもそも自粛って自ら進んで行動を慎むことで、要請されてやることじゃないよなぁとずっと思っています...)
でもこの事態に少しでも光を、元気を届けようとしてくれているのが、エンターテイメント、エンターテイナーの方たちだなと痛感しているからです。
先日、メルボルン滞在中に出会い、以前記事にも書かせてもらったごっちゃんこという相撲パフォーマーがクラウドファンディングをしていました。
相撲パフォーマーとは何ぞや、と思った方はこちらの記事も読んでみてください(笑)無限の可能性を感じる、誰よりも優しいお相撲さんです。
こんな状況だからこそ、世界中に笑顔を届けたい!と彼が掲げた目標金額は1週間で100万円。
彼の活動や勢いは知ってたけど、改めて目標がすごいなと。いやいや一週間って!
って、私も最初はそんな風に思っていました。(ちゃんくんごめんね笑)
でも、なんだか、彼のこのチャレンジは応援したくなるものがありました。
コロナにはりて!なんて言ってるけど、医療従事者でもあるまいし何もできないでしょうと思うかもしれない。
けれど、今は難しくてもウイルスが収まった時に、まだ経済や医療の打撃で苦しむ世界に、コロナで大事な人を失ってしまったと悲しむ人に、ごっちゃんこが笑顔を届けてくれたらいいなと。
その姿を見て私たちもまた元気をもらえる気がするなと。
そんな期待を彼に抱き、彼に投資する人がなんと145人。
最終的に集まった支援総額は663,600円。
目標には届かなかったけど、1週間で60万円以上。
すごくないですか?
彼自身も言っていたけれど、彼に投資したお金は全て彼の活動の為に充てられるもの。結果が形として見えにくいものです。
例えば、アプリ開発の為の投資なら、そのアプリが完成して使えるようになることで自分の生活に変化が出るかもしれない。
誰かの病気の為の治療費なら、その人が治療を受けられることで助かるかもしれない。
そういうものと比べて、彼が動くことで世界のどこかで誰かが笑顔になるかもしれない、って支援者側にはとても成果が実感しにくいものです。
でもその漠然としたもののために支援する人達が145人もいて、60万以上という大金が動く。
これってすごいことだと思いました。
金額のことばかり例に挙げていますが、これはあくまでわかりやすい目安です。
私が驚いているのは、それだけ、彼の今までの活動に心動かされた人たちがいるということ。
彼の作り出すエンターテイメントに心を動かされ、同じように他の誰かにも元気や笑顔を届けてほしいと思っている人がそれだけたくさんいるということです。
きっと同じチャレンジを他の人がしたところで、同じように期待の声を得られるわけではないでしょう。この結果は、彼の人柄と今までの活動の実績があってこそ。
彼にの活動について気になる方はぜひ、彼のTwitterやインスタグラムもチェックしてみてください。
コロナを受けてエンターテイメントは
コロナ感染を懸念して、イベントの中止が相次ぎ、エンターテイナーと呼ばれる職種の方々は苦労していると思います。
(もちろんそれ以外にも、観光産業や飲食店等も大きな打撃を受けているとはおもうのですが...)
こんな状況の中で真っ先に切られていくのは悲しいことに、"娯楽"としてのエンターテイメントです。
でも、文化として人々の生活に根付いたエンターテイメントはそんなに簡単に切り離せるものではないと思うのです。
こんな時だからこそ必要なのも、エンターテイメントの人を楽しませる・元気を与える力なのではないでしょうか。
声を上げるエンターテイナーたちの活動は、たぶん政治家たちの要請なんかよりもずっと私たちの身に染みて、効果があるなと感じています。
完全に余談ですが、最近話題の佐藤健さんの公式LINEやSugarは、海外でどれくらい知られているのかわかりませんが、日本ではドラマの効果もあってすごい反響です(笑)
実際、長ったらしい"自粛要請"の文章読み上げられるより、アーティストやエンターテイナーの方たちが、家で楽しめるコンテンツを充実させてくれてた方が、家に居ようと思うのも納得です。
ありがたいことに、今はYouTubeやインスタグラムなどの様々な配信コンテンツも充実しています。
中止になったイベントが無観客で動画サイトで配信されたり、アーティスト・エンターテイナーの方たちが色んな形で言葉や音楽などを発信し、エンターテイメントを盛り上げてくれるのも、こんな時だからこそ。
逆に言えば、こんな状況の中でもなにかできないかと考え、新しい動きを見せてくれているアーティストやエンターテイナーの方たちはすごいなと、心底尊敬します。
こんな時だからこそ
コロナが中国で流行り始めた2020年の最初は、おそらく誰もがここまで大変な事態になるとは予想していなかったのに、それがあっという間に世界各地に広がり、いつ収束するかもわからない混乱に陥っています。
日本の政治的な対策に対して様々な意見はありますが、情勢がどんなに慌ただしくても、私たちにできることは日々の積み重ねです。
一人ひとりが、正しい情報を自分たちで集め、それを踏まえた上でどのような行動を選択するのか、自己責任の上で判断する力が求められていると思います。
自粛疲れなんて言葉が出てきていますが、家でできることの幅を広げるにはいい機会だと思うのです。
映画でも読書でも、筋トレでも、料理でも、勉強でも。
家でできることは意外とたくさんあります。
この時間を活かすも殺すも"自己責任"。
"娯楽"っていうと、なんだか人をダメにするもの見たいですが、人の中身を作るものもまた"娯楽"。
娯楽には、時間をかけて積み上がってきたが文化があるから、色んな物事が複雑に絡み合っていて、実はとても奥が深いのです。
娯楽で得た知識、自分が得たいと思って身に着けた知識は、学生の頃の"させられてきた"勉強よりもずっと楽しくて、ずっと身になります。
自分の為に、自分の好きなことに時間を費やすのって悪くないなと思うのです。
今やネットでも本でも、調べれば何でもわかる時代。
わざわざ学校へ通わなくても、動画でもなんでも、その道を極めた人たちがたくさん発信しています。
今の私は、人生で一番のんびり時間を過ごせているので、新しくやりたいことを始めるには絶好の機会。このタイミングで趣味を極めたり、副業の勉強を始めたりと手広く色々やってみています。
自分ではあまり自覚がなかったのですが、ここ数年の海外生活で、どうやら私は頭が固くて中身の薄い人間らしいことを実感したので、この機会になんでも、やりたいことに時間をかけてやってみようと。
皆さんがどうかはわからないけれど、私は、自分の時間を大切に使うって意識してみると意外と難しいです。
気がつくと、意味もなくスマホを触って2時間なんてあっという間に過ぎてしまいますから。
子どもの頃、時間も忘れて好きなことをしていたのを思い出して、大人になってそれをもう一度初めて見ると、子どもの頃より出来る事の幅が広がってとても面白いです◎
こんな時だからこそ、自己責任で、自分を大事にする時間をとってみてはいかがでしょう。
どうか皆様、ご自愛ください。
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