
また合唱コンクールで優勝してしまった話
また合唱で優勝してしまった。
…唐突な書き出しだが、「どこの学校?」「なんの大会?」と思われた方、すみません。
今年2024年11月10日東京と11月23日大阪で行われた『王舞(おうぶ)学園 王舞祭2024』
先日もnoteに記事を書きましたが、これはOWV(オウブ)という4人組ダンスボーカルグループのファンミーティング的なイベント。
架空の学園、「王舞(おうぶ)学園」が行う文化祭「王舞祭」というモチーフで全4公演行われた。
会場周辺やロビーには学ランを着た生徒(メンバー)ののぼりが立っていたり、生徒(メンバー)の作品である習字や学園祭用に作った立て看板などが展示してある。



グッズもメンバーごとに作ったクラスT(Tシャツ)があったりで始まる前から雰囲気を盛り上げてくれてもう楽しい。
王舞祭はカラオケ大会があったり、メンバーが客席に降りるゲームがあったり、ミスコン(メンバーの女装)やメンバーのチャレンジ企画があったりと普通のライブとはまた一味違う内容になっている。
(後半は普通に歌って踊るライブもある)
前回のnoteにも書いたけれど王舞祭が始まる約10日前、急に「東京と大阪の1部公演みんなで合唱コンクールやるから練習してきてね」と課題曲のお手本動画がYouTubeに上がり、急に宿題を課せられた我々。
11月10日の東京公演(1部)ではレミオロメンさんの「3月9日」を歌った。
OWVのファンは圧倒的に女性が多く、ソプラノを選んだ人が大半だったようでその澄んだ優しい歌声は美しく(自分もその中にいたので自画自賛みたいになってしまうがw)その動画が結構バズった。
⬆️こちらの動画の2:00あたりから合唱コンクール
OWVがどれくらいこのバズりを想定していたのか、ファンや参加していた人たちもどれくらいの反応を想像してたのかは分からないが、ここまで反応が多いとは思わなかったんじゃないだろうか。
動画を見た方の反応はそれぞれだが、「おもしろい」
「OWVとQWV(OWVのファンのこと)はいつも楽しそう」という反応や、「上手すぎる」「どこで練習してきたの?」という反応、そして「大人になってからも合唱コンクールやれるのいいな」「私も歌いたい」「本気で参加してみたい」「普通に泣けてきた」という声も結構あったように思う。
思った以上に、世間には合唱の需要があるらしい。
そして大人も本気で合唱やりたいんだ、ということが分かった。
これは結構新たな発見だったんじゃないかと思う。
そして11月10日の東京公演の合唱動画がバズった影響か23日の大阪1部公演のチケットが売れてゆき、本当に合唱目的で王舞祭に来られた方もいらっしゃったようだった。
大阪公演の合唱の課題曲は「旅立ちの日に」。
東京ではアルトが少なかったこともあり、大阪ではアルトを選ぶお客さんも増えていた。
東京公演での合唱がバズって他界隈の方たちからも注目されていることを若干意識している我々は「ここで恥ずかしい姿を見せるわけにはいかない」「本気になればもっと上手くやれるんだというところを見せなければ」という謎のプレッシャーと、推しにまた「上手い」と褒められたいというかわいらしいオタクマインドと、この1回きりの大会(大会ではない)で優勝(そんなものはない)を目指すただの青春学生マインドで東京のときよりさらにみんな本気度が高いのがなんとなく空気から感じ取れる。
(とは言え、根底にあるのはただ“推しとイベントを楽しみたい”という純粋な気持ちだったと思う。)
本番1時間前に突然、練習動画にはなかった歌唱部分を増やしますと言われても我々は面白がることはあっても動じたりはしない。
「♪いま(いま)別れのとき~」以降の部分は元々歌う予定ではなかったのでOWVが出してくれた練習用の動画にはその動画(音源)がない。
でもそこからが「旅立ちの日に」の盛り上がる部分なので、こんなこともあろうかと勝手に他の音源を探して勝手に自主練していた人たちも多かったんじゃないかと思っている。
#王舞学園 『#王舞祭2024』
— OWV (@owv_official) November 23, 2024
━━━━━━━━━━━━🏫🎒
このあと15:30〜
大阪公演開校です🔥
🎵課題曲「旅立ちの日に」
絶対成功させましょう👊❤️🔥#QWVの皆様の完成度が凄すぎたので歌唱ブロックを増やしました
🗣️https://t.co/7nauwxZ9QI#OWV pic.twitter.com/LtV7Kkx94r
王舞祭がスタートし、恒例の「楽しむ準備はできてますか?」「イェーイ!」みたいなコーレスのノリもほんのちょっとだけ客席の声がおとなしい気がした。
そう、我々は合唱のために喉を温存しておかなければならない。
今喉を壊すわけにはいかないのだ。
OWVも「みんなの喉は(また合唱で)バズるための武器だから」と言って許してくれておもしろかった。
前回の東京のときは練習なしの一発本番だったが、今回は1時間前に急に歌う箇所が増えたので(その時点でやっぱり意味が分からなくておもしろい)ソプラノとアルトの歌う部分の確認という意味でも1度だけ軽くリハが行なわれた。
そして合唱本番。
指揮者である本田くんが手をすっと挙げるとみんな足を軽く開いて手を体の横や後ろに揃えてまっすぐ立つ。
参加している人の大半が東京公演とYouTubeでの動画で履修済のため、大阪では客席も当たり前にやってておもしろかった。
その姿がOWVにとってもおもしろかったのか、本田くんは一旦あげた手を降ろし、それに倣って我々も足を揃えた姿勢に戻る。
そしてもう一度本田くんが手をあげる。
我々はまた足をすっと開く。静かなホールにザッという足音が揃っている。訓練されすぎている。
前回の東京はOWVの姿にクスクス笑ってしまったり、前奏なのか歌い出しなのか分からずきちんとスタートを切れなかった人もいて曖昧だった歌い出しの部分も今回はしっかりみんなで揃って歌い出せるようになっていた。
別にそんな話なんて誰もどこでもしていないのに、多分東京での歌い出しが弱かったところは各自気になっていたんだと勝手に思っている。誰に指摘されずとも自分で反省点を見つけ出し言われずとも改善できる。さすが優勝を本気で狙うチームは意識が違う。面構えが違う。伸び代ですねぇ。
そして前回に比べアルトの人が増えたこともあり、柔らかく優しかった前回の歌声に比べ厚みが増してさらに「合唱」になっている。
すごい。
アルト、腹から声が出てる。低音が響いている。
前回アルトが少なかったから、では我々が行きますかと練習パートを変更した方たち、覚悟が違う。
会場で歌いながら、聴きながら、これはまた優勝してしまうなと思った。
そしてこの瞬間おふざけじゃなく真剣に取り組んでる他人である1000人超の客席の一体感を感じ、自然と涙が滲んだ。
前回のnoteにも書いたけれど、コロナ禍の影響で学生時代の行事や部活や当たり前にあるはずだった日常の遊びが丸々奪われてしまった世代の子たちがいる。
文化祭も体育祭も修学旅行も部活の日々や大会も、
そして日常的に友達としゃべったりご飯を食べたり遊びに出掛けたりデートしたり、そういう青春とも言えるようなあらゆるものが制限されまくっていた直撃世代の子たちにはそれを取り戻すいい経験になったんじゃないかと思う。
あるいは世代は関係なく、様々な事情で学校にあまり通えなかったり行事に参加できなかったり馴染めなかった人たちも、当時は行事ごとにあまり本気で参加していなかった人たちも、
あるいは学生時代めちゃくちゃ楽しかったからもう一度そういう経験したいと思った人たちも、
この合唱はなんか素敵な経験になったんじゃないかと私は思う。
OWVさんはくだらないことも本気で取り組んだ方がこんなに楽しいんだって大人になって気付かせてくれる。
楽しんでいる人の周りには自然とまた人が寄ってきて、自分もやろうかなという人が増えて「楽しい」の輪が広がってゆく。
そして本気で取り組んだら結果がどうあれ自分の中で大切な記憶としてひとつ何かが残るんだと教えてくれた。
私も学生時代なんて本当に思い出せないくらい大昔の話だけれど、OWVを応援していると青春を取り戻したかのような体験をさせてもらったり、この年齢でもまだまだ経験したことのない新たな経験をさせてもらったりといつもワクワクが尽きない。
OWVを応援していると、本当に楽しいです(その話はまたいつか改めてnoteに書いてみたい)。
前回の東京公演の時は公演から1週間後にダイジェストで王舞祭の様子がYouTubeに上がったが(それでも充分早い方だと思うが)、合唱がバズることを学んだOWVの運営さんの手によりその日のうちにTikTokに合唱の動画がアップされた。
📱TikTok UP ⚡️#OWV と #QWV の大合唱❤️🔥#旅立ちの日に 大優勝でした🥇✨
— OWV (@owv_official) November 23, 2024
ご協力いただきありがとうございました❣️https://t.co/RUzlMaTdXz#王舞学園 #王舞祭2024 #OWV_VERSUS#OWV_SUPERNOVA
改めて聴いてもやっぱり上手い。
我々、また優勝してしまいました。
またきっとどこかでOWVとQWVの合唱祭があると信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
↓ OWVさんの普段のお仕事はこちら。
歌って踊れるかっこいい4人組です。よろしくお願いします。