私がとあるボーイズグループの沼に落ちるまで(6)
前回まではこちら↓
本当になんとなく見始めたオーディション番組にうっかりハマってしまったことから“推し”の練習生ができ、そしてその推しがグループ結成、デビューしてからはそのグループにどっぷりハマってしまったお話しをつらつらと書いています。
メンバーの紹介がてらそれぞれの好きなところを話してきましたが、ここでは残り1人のメンバー本田康祐くんのことを書いていきます。
12-4. 本田康祐
本田康祐(ほんだ こうすけ)くん。
OWVの最年長でリーダーです。
メンバーカラーは赤。
このシリーズの最初から書いてきた、私がOWVを推すきっかけとなった人。
オーディション時代の話でも本田くんの魅力、好きになったポイントは書いてきましたが、OWVになった彼を見てますます本田くんの魅力をたくさん知ることができました。
オーディション時代は芸能やダンスの経験者からまったくの未経験者まで集まる練習生の中で、ダンスもアーティスト経験もある本田くんはどちらかというと少し無骨な「みんなの頼れる兄貴」というイメージでした(実際オーディション時代は兄貴というあだ名で呼ばれていました)。
OWVになってからの本田くんは全力でボケてすべったり、漢字が苦手だったり、ちょっと天然でみんなにつっこまれていたりとオーディション時代のイメージから変わっていきました。
本田くんも「OWVはみんな大人だから自分で判断できるのでリーダーとしてああしろ、こうしろと言うことはない」と語っていたように、良い意味で彼が「俺が引っ張っていかなければ」と気負うことが減ったのだと思います。
とは言え、本田くんのOWVに対する「責任感」は強く感じます。
オーディション後、一緒にアーティスト活動をしないかとメンバーに直接声を掛けたのは本田くん。
アルバイトで生計を立てながらオーディションで縁のあった吉本興業に幾度も通い、事務所の所属とデビューを掛け合ったのも本田くん。
OWVはそんな経緯で結成とデビューをしています。
しかし結成が決まった直後、世の中はコロナ禍へと突入し、彼らは活動どころか家から出ることすら厳しい状況にいました。
もちろん彼らだけでなく日本に暮らすすべての人が同じ状況に置かれていたわけですが、これからグループ結成だ、デビューだと希望に満ちていただろう時期にこれはあまりに目の前が真っ暗になったのではないでしょうか。
2022年秋に撮影された「OWV語り in 山梨 part2」というOWVのYouTubeチャンネルの動画で結成時を振り返り、メンバーの佐野くんが「(過去、本田くんに)『こんなグループに誘っちゃってごめんな』みたいなことを言わせちゃったけど」と話しており、本田くんはおそらくずっと、彼らをこの世界に連れてきた責任のようなものを負っているのだと思います。
本田くんはとても涙もろい人で、ことあるごとに涙を流しています。
冠番組の続編が決まったとき、その次の続編が決まったときも彼は嬉し涙を流しています。
ライブの挨拶のとき、感極まって幾度も涙しています。
ライブ中に自分の誕生日をサプライズで祝ってもらったときも、ライブ後に親からの手紙を読まれたときも。
この「OWV語り in 山梨 part2」でもメンバーとご飯を食べに行った際に中川くんと熱い話になり2人で涙したエピソードを語っていたり、ここでもメンバーからメッセージをもらって涙しています。
また自身の親御さんではなく“メンバーの”お母さんからの手紙に号泣する姿などもありました。
本田くんは「涙は見せたくない」とのことで必死に隠したり我慢しようとしているのですが、もうどうにもならないくらい、彼は涙もろい。
その背景には、自分が誘ってメンバーをこの世界に(このグループに)連れてきてしまったという責任感、ひいては自分の両親も含めメンバーの家族にも早く安心してもらいたいという気持ちが大きいからじゃないかと思います。
元々、オーディションに落ちてからは特に芸能界に進む道が用意されていたわけでもなく、“一般人”に戻ったところから自ら切り拓いた事務所所属とメジャーデビューの道。
何も約束されていないところから冠番組が決まり、その続編が決まり、コロナで家から出ることすらままならなかった状況から有観客でライブが行えるようになり、そういう出来事のすべてが本田くんにとってはホッとする瞬間であり大きな喜びなんだろうなと感じます。
彼の魅力は色気のある情感たっぷりな歌声やダンスはもちろんのこと、デビューまで叶えてしまう圧倒的な行動力とそれを信じる思いの強さ、メンバーを思う情の厚さ、人を否定しない愛の大きさだと私は思っています。
彼が満場一致で(しかも本人に内緒でw)リーダーと決まった、彼がリーダーたる所以です。
あとこれはもちろんメンバー全員そうですが、ファンへの愛もどデカいです。
「Here&Now」という楽曲は結成から今に至るまでのOWVの軌跡とQWV(OWVのファン)への想いを描いた(と思われる)楽曲で、何度もライブで披露してきたファンとしても思い入れの強い楽曲のひとつです。
初披露から2年越しで音源化されたその日はQWVの誕生日(QWVというファンネームが決まった日を私たちファンの誕生日として毎年彼らが祝ってくれています)。
そして同日にこのライブ映像のMIXも公開されたのですが、概要欄に「Directed by kosuke honda」とあるように、本田くん自信がこの映像を作ってファンに贈ってくれたのです。
なんとなく見始めたオーディションで出会ってから約4年。
オーディションでデビューを夢見たあのときに描いていたものとは少し違うルートを辿っているかもしれませんが、彼らの今の姿を何よりも愛おしく、嬉しく思います。
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【宣伝】2023年7月19日(デジタルリリースは7月17日)にOWVの2nd アルバム「JACK POT」がリリースされます!
先行リリース中の「Gamer」とってもかっこいいです!
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