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結局「男性として働くこと」が求められてしまうのか?
先日産業医面談をパスし、無事来週から復職することになりました。
復職は希望していたのでまた働けるのは素直に嬉しい反面、面談を通じて「男性として働くこと」が求められていると感じる場面がありました。
1歳の息子が月に1〜2回は発熱して数日保育園を休むと話したところ、「お子さん体弱いですね。普通の人は突然のお休みは0なので、理由に関わらず休みが増えるのはよくないですね。」と、生理痛の話になると「生理で生活に支障が出るのはおかしいので、休むようなことになるのがありえないです。」など産業医に言われました。
世代も性別も違う産業医なので気にする必要はないとは思います。一方で会社もこのように働くことを求めていると感じることが休職前からありました。
弊社が女性や子育て世代に働きやすい環境を作ろうと奮起しているのは伝わりますが、元々女性が少なく、典型的な「男性社会」の会社のため先輩女性社員は子供の有無に関わらず皆さん男性以上に男性らしい働き方をしています。
私の女性上司はお子さんが小さい頃は7時半〜20時まで保育園に預け、晩御飯も保育園で食べさせてもらいひたすら働いていたそうです。
会社にいる先輩ママさん社員は皆さんこんな感じで同世代から少し上で子育てをしているママさん社員が少なくとも私の周りにおらず、皆さん優しく気を遣ってくださる反面、私にもこういった働き方を求めているんだろうと感じることも多くあります。
こういった「男性社会」からの転換を図りたいのか、子供が小学校卒業まで時短勤務ができたり、不妊治療のための休暇が検討されていたり、子育て世代が働き続けられるような制度はたくさんあります。
ただ、まだこういった制度を使って子育てをしている女性があまりにも少な過ぎて制度と現場の温度感に差があるように感じています。
私の場合、前職が地方公務員だったこともありよりそう感じるのかもしれません。
地方公務員は何十年も前から産後も働くことが当たり前なので、制度だけでなく「女性が働く」ということに寛容な雰囲気がありました。寛容というか当たり前って感じです。やはり女性が働くのに公務員は向いているんだと実感します。
私は産後転職活動をしたので、選考の時点で私の状況について会社は把握しています。それでも採用してもらったので、使える制度は使って子供が小さいうちはセーブして働くことに問題はありません。実際面接の際にも言われました。
人事はそう思っていても現場はやはり回さないといけないので、急な休みもなく残業もできてがむしゃら働ける人の方がいいのはわかります。でもそんな働き方は今の私にはできません。
今私ができることは時間内できちんと成果を上げることです。仕事のクオリティを上げつつ量をこなし、急な休みや残業ができない分の存在感を示し、周りに感謝しながら働くしかありません。
でも頑張りすぎたらまた倒れそうだし、加減が難しい。こんなの復職が決まる前に腹を括ればよかったものの、産業医にいろいろ言われるまであまり考えられなかったことは反省です。
「男性社会」でがむしゃらに働き今の地位を築いている先輩ママさんは本当にすごいと尊敬します。私の世代(アラサー)はいろいろな制度が整備され恵まれているのは事実です。申し訳ありませんが、私はがむしゃらに働く気力も体力もありません。制度が整っていても子育てと仕事をするのは大変です。
ここまできたらもう働いてみるしかありません。自分と家族を大切にすることを忘れずに、できる限り働いてダメならその時です。