【栄養学】減塩は必要ですか?
減塩食は高血圧になってから始めればいい、と思っていませんか?
実は高血圧になる準備は、子どもの頃から始まっているそう。
塩の摂取量については諸説あります。国によっても許容量は異なります。
今回は塩についての信頼できる研究や、ハーバード大学医学部のドクター、プラントベース栄養学の著名な専門家たちの見解を探っていきます。
さまざまな信頼できる科学データをまず知りましょう!そして私たちはその証拠をどのように利用すればよいかを考えていきましょう。
〇減塩の利点
〇子どもの高ナトリウム摂取にご注意を!
〇国や機関、エキスパートたちのナトリウムの許容量
〇食事においての塩分の摂り方
〇調味料に含まれるナトリウム量
〇食品に含まれるナトリウム量
〇減塩しながら美味しく食べる工夫
〇夏の塩分の摂り方
〇自家製のスポーツドリンクの作り方
〇まとめ
減塩の利点
塩の主要な成分であるナトリウムは、体内で多くの重要な役割を果たしています。
血液量の調節、神経インパルス(神経線維を伝わる興奮)の伝達、筋線維の収縮など…
私たちが生きていくために必要なナトリウムは一日に500mgです。塩に換算するとたったの1.27gです。
ところがほとんどの人たちは、この5~6倍あるいはもっと多くの塩を摂っているようです。
ナトリウムの過剰摂取によっておこる悪影響は、高血圧がよく知られています。
塩辛い食事を食べると、体は余分なナトリウムを薄めるために水を保持する科学反応を起こします。その結果、血管内の体液の量が増加します。それにより血管内の圧力が上昇します。
「高ナトリウムは血管を収縮させるホルモンを刺激し、血圧も上昇させる」とハーバード大学医学部助教授のキャサリン・サクマー博士は言います。時間が経つと、高血圧により心臓に負担がかかり、その主ポンプ室(左心室)があつくなり、心不全のリスクが高くなるそうです。
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