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【栄養学】ハーブとスパイスの健康効果②

インフルエンザやコロナ感染が心配なこの時期に!
前回の記事では、特に抗菌や抗ウイルス作用の高いハーブやスパイスの特性と、特にお薦めのハーブとスパイス、風邪やインフルエンザに罹った時のハーブやスパイス、さらに使い方などについて見てきました。

今回は抗酸化作用や抗炎症作用、注意点などをご紹介いたします。

抗酸化作用

酸化ストレス(体の酸化)や慢性炎症は様々ながんを含む、多くの病気と関連しています。
酸化ストレスは体内で発生した活性酸素が過剰になって、体内の恒常性が保たれなくなった時に起こります。

活性酸素は、ストレス、喫煙、偏った食習慣、激しい運動、睡眠不足、排気ガス、放射線、過剰な紫外線、過剰なアルコール摂取など、その他、私たちの日々の生活の中での身近な要因によって増加します。

過剰になった活性酸素から体を守ることを抗酸化作用といいます。
つまり、ほとんどのハーブやスパイスには、強力な抗酸化作用があるので、活性酸素を無毒化し、様々な病気から体を守るのです。

抗炎症作用

慢性炎症が起こるプロセスは非常に複雑ですが、大きく二つの慢性炎症につながるプロセスが説明できます。
一つ目は、体に有害な細菌が入ってきた時や、細胞や組織が傷ついた時に体を守るために起こる急性炎症が、炎症を起こす刺激の調節に失敗した場合に、慢性炎症や自己免疫につながる可能性があることと、二つ目は酸化ストレスが慢性炎症の要因の一つである可能性があることです。
つまり、ストレスや睡眠不足など、活性酸素を誘発するような要因も関連していると考えられます。

また、炎症を誘発する食べ物も体内の炎症を引き起こす可能性があります。
炎症を誘発する食べ物は、飽和脂肪、トランス脂肪、コレステロールが多い、加工食品や動物性食品だと考えられています。

一方で、炎症を抑える食べ物は何でしょうか? 
もうお分かりですね。ハーブやスパイスです。他にも野菜や果物、その他植物由来の食品にも強力な抗酸化作用や抗炎症作用があります。

しかし、ほとんどのハーブやスパイスには、それらの食品よりさらに高い抗酸化や抗炎症の能力があります。料理の仕上げに一振りするだけで料理全体の抗酸化力が格段にアップします。

研究では、酸化や慢性炎症は細胞のDNAを傷つけることが報告されています。
すなわち、抗酸化作用や抗炎症作用があることは非常に重要で、それらの作用に優れたハーブやスパイスには、非常に多くの健康上の利点があるのです。

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