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脳腸肌口~口
40年間も治らなかったアトピー性皮膚炎を克服された村松香さんに「脳腸肌口」シリーズの記事を書いていただいています。
「脳腸肌口」
脳腸肌口~健やかな毎日を手にするきっかけ
脳腸肌口的セルフケア
脳腸肌口~都合のよい選択をする脳
脳腸肌口~免疫を司る腸
脳腸肌口~肌は人間を包む最大の臓器
脳腸肌口~口 常在菌を味方につける
今すぐできる!脳腸肌口美人さんの十の習慣術
常在菌が最も多い口と腸
腸のところで常在菌のお話をしましたが、口腔内も腸内と同じくらい常在菌が棲んでいる場所です。一ミリリットルの唾液の中に、百万から一億個もの菌がいるそうです。なおかつ、口腔内の常在菌の数は、便の一〇倍にも上るという……。衝撃的な事実ですよね。
口腔内の常在菌は腸と同様、善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在します。 善玉菌は、外来微生物の侵入や定着を防ぎ、口腔内の健康状態を保つ役割があります。歯周病菌や虫歯菌は有名な悪玉菌かと思いますが、悪玉菌が増えると口腔内のトラブルが起きやすくなります。
一本の管でつながっている口と腸
口腔内の状態は、実は、口腔内だけの話で終わりません。私たちは日々、口腔内の常在菌を唾液と一緒に飲み込み、その菌は食道や胃を通過して、腸まで届いています。
つまり、口腔内に悪玉菌が蔓延っていると、その悪玉菌も腸まで届き、日和見菌を味方につけて、腸内の悪玉菌が増えていくことにつながるのです。
また、腸内環境の改善を意識している方は多いと思いますが、自分の努力で、最短で効果が出せるのが、口腔ケアだと私は思います。なぜなら、前に述べたように、腸内細菌と口腔内細菌は密接な関係があり、かつ、口に入ってきたものを腸が瞬時に判断しているからです。
腸内をブラシで洗うことはできませんが、一本の管で腸とつながっている口腔内なら自分でもブラシで清潔にできます。腸から遠く離れた口腔内環境を整えることが、腸内環境を整えることにつながる、という不思議な真実です。
意識されない食事前の歯磨き
みなさんは、食事をする時に、何か気をつけていることはありますか? マナー、食材、添加物、農薬、調理法、回数などなど、数え上げたらキリがありません。ですが、一番、気にされてないのは、食事をする前に口腔内が清潔であるかどうか、だと思います。食後の歯磨きは一般的ですが、食事前の歯磨きはあまり聞いたことがありません。
また、日本人の成人の約八〇パーセントが歯周病に罹患もしくは、予備軍なのだそうです。もうほとんどの大人は、虫歯菌や歯周病菌が口の中に潜んでいるということになり、口腔内の環境が良いとは言いきれない状況です。
口は外からの入り口であり、食物や水分を体内へ運び入れるところです。食事や水分を摂るたびに、唾液とともに、体内に運び込まれる口腔内の常在菌が、全身に与える影響が大きいのも、うなずけます。
食事前に歯磨きはしなくとも、うがいを数回するだけでも、口腔内はきれいになります。食物を口腔内の汚れ(悪玉菌も含む)と一緒に体内へ運ばないように意識してみてください。
常在菌を味方につける
腸も肌も口も、常在菌のバランスをいかに良好に保てる環境を作るかで、腸や肌や口の健康状態も変わると言っても過言ではありません。
その中でも、一番、自分で環境をコントロールできるのが口です。正しいケアを学んで身につける、舌の位置を意識する、咀嚼、歯磨き粉など、取り組む項目がある程度明確で、実証がすでにたくさんなされているのが、口腔ケアです。
正しい口腔ケアを身につけて、常在菌を味方につけてください。
村松香さんは、自然療法とナチュラルハイジーンの栄養学を深く学び、40年間も治らなかったアトピー性皮膚炎を克服されました。
村松歯科医院内で食事のアドバイスを始め、甲府市の家庭学級講座、倫理法人会や、民間団体の主催するセミナーなどで講師を務めその傍ら、合同会社 村松歯科笑店を営み、健康イベント、リトリート体験会等も行っています。
https://www.muramatsu-shikashoten.com/