見出し画像

【栄養学】マイクロプラスチックは有害ですか?


ペットボトルや市販のお弁当の容器、洗剤や化粧品の容器、レジ袋。いったいどのくらいのモノにプラスチックは使われているのでしょう?

世界中の海岸線の1メートルごとにプラスチックの入ったごみ袋が5つあると想像してください。
このプラスチックの廃棄物は波、風、太陽光にさらされると、ゆっくり小さな粒子に分解されます。その結果生じるマイクロプラスチックやさらに小さなナノプラスチック粒子は、海水から移動して魚、貝類、大気、土壌を汚染し、最終的には食料の多くの部分に入り込みます。

さて、これらの物質ははたしてヒトの体にどのような悪影響を与えるのでしょうか?

今回は環境悪化や健康被害が懸念されているプラスチックについて探っていきます。
プラスチックの暴露を最小限にする方法や、プラスチックに代わる優れものもご紹介します。


プラスチックとは?
プラスチックは石油から作られた合成樹脂です。熱を加えると変形するという性質を利用して、様々な製品を作ることができ、その多くの利便性から私たちの暮らしのあらゆるものに使われています。

プラスチックは他の有機廃棄物のように分解されず、代わりにマイクロプラスチックに変わります。これらの一部は小さな魚に食べられ、その魚が大きな魚に食べられるというように、食物連鎖を上がっていき、人間にも影響を与えます。

プラスチックには、内分泌かく乱物質であるビスフェノールA(BPA)やフタル酸エステルなどが含まれていることが多く、人体に対する発がん性や多くの有害な影響と関連していると考えられています。

ビスフェノールAの危険性
ビスフェノールAは、1950年から存在する合成化学物質で、ポリカーボネートプラスチックの製造に使用されています。
このような種類のプラスチックは、ウォーターボトル(ペットボトル)、金属製の食用缶、給水パイプ、メガネレンズ、プラスチック容器に包装された食品、歯科材料、レジの領収書などに見つかります。

これまでの研究では、BPAが不妊症、心血管疾患、2型糖尿病、がんなどのいくつかの健康問題と関連付けられています。
また、小児の行動上の問題とBPA暴露に相関関係があることも判明しています。
通常は、体内に取り込まれたBPAは不溶性のため、尿中に直接排出されません。非常に複雑な経路を経て、水溶性に変えて尿中に排出されますが、まず第一に考えなければならないことは、プラスチックの暴露を減らすことではないでしょうか?


プラスチックの被害を最小限にするには?
プラスチックは、熱や酸、アルカリに弱い性質があります。
特に問題となるのは、熱です。プラスチックが熱い食べ物や飲み物と接触すると、化学物質がプラスチックから溶出し、体内に取り込まれる可能性があります。

熱い食品や液体を入れる容器はプラスチック性のものを避け、ガラスや磁器、ステンレス鋼などの容器や食器を選んでください。

プラスチック容器に入った食品を電子レンジなどで加熱するのは危険です。
また、食器洗い機などにもプラスチック製品は入れないほうがいいでしょう。
さらに、夏に車内に放置されていたペットボトルの水は飲まないように気をつけましょう。

ペットボトルの水は、災害用のストックには欠かせませんが、あまり年月の経ったものは、飲み水ではなく、手などを洗う時に使いましょう。

ペットボトルを手に取ると、硬いしっかりしたものと、薄く柔らかいものがあることに気づかれると思います。
やわらかいペットボトルは可塑剤が使われていることがあるので、硬くしっかりした上質のものを選ぶとよいかもしれません。

家庭用品のプラスチック対策
普段から家電やキッチンウエアを選ぶ時に、できるだけステンレス製品やガラス製品を選ぶと安心です。

ミキサーのコンテナーについて
朝食用にスムージーを作ったり、ドレッシングを作ったりと、プラントベースの食事ではミキサーがよく活躍します。
ミキサーのコンテナーは、多くのメーカーがプラスチック製の容器を使用しています。これは、飛散防止加工が施されており、高速で回転するブレンダーにも対応できます。
冷凍や常温の材料を攪拌するのは問題ないかもしれませんが、温かいスープなどを作るなど、熱が発生する場合は注意が必要です。
バイタミックスのブレンダーは、BPAフリー(ビスフェノールAを使用していない)の良質のトライタン、コポリマーで作られているので、他のプラスチックに比べて改善されていますが、エストロゲン様プラスチックを避けるという点では、BPAフリーは役立たない可能性があります。通常の温度の材料ならば問題ないですが、温かいスープなどをブレンドする場合は、完全ではないかもしれません。
最近、バイタミックスのブレンドに、ステンレススティールコンテナーが発売されたそうです。温かいものをブレンドしたい場合は検討してみるのもいいかもしれません。


プラスチックの新しい展望/エンバランスの優れた還元力!
しかし、プラスチックがこのように世界中で使われている理由は、やはりその利便性でしょう。
軽くて、扱いが簡単であることはプラスチックの大きなメリットです。
でも、このようなプラスチックの害を見逃すわけにはいかない危機的状況の中、発明されたのがエンバランス加工なのです。
エンバランス加工とは、BPAフリーのプラスチックに独自技術を施し、鮮度保持や発酵促進、栄養素保持の効果を持たせる加工です。

熱や酸、アルカリに弱いといったプラスチックの問題を克服したどころか、鮮度や栄養素を保つという嬉しいおまけまでついているのです。

私は長年、このエンバランス製品を使っています。使い始めの頃、しおれた菜っ葉がみずみずしく復活したことに驚きました。
このような魔法のような効果に、有害な化学物質が使われているのではないか?という心配は無用です。
エンバランスの製品には有害な化学物質は一切使われていません。
食品衛生法に基づき、重金属や有害物質の溶出がないことが確認されています。

食品のみならず、肌着やシーツなどにも加工され、使用者のあらゆる体の悩み改善に役立っています。
残念ながら、その特性のメカニズムが科学的に証明されるにはさらなる研究が必要ですが、すでに効果は認められているのですから、メカニズムの解明を待つ必要はありません。

私たちは、野菜を畑から直接食卓に並べることは難しく、お店で購入した野菜はどんどん鮮度が落ち、栄養素が逃げていきます。
大切な栄養素やファイトケミカルを逃さないためにも、これらの保存容器はたいへんお薦めです。

エンバランスの様々な使い方
エンバランス製品には、食品ラップや、長方形や丸形の容器、ジッパーバッグなど様々な形態があります。
皆さん、いろいろ工夫して便利に使われているようですが、ひとつ面白い使いかたをご紹介します。

それは冷蔵庫の野菜室の底や壁など、野菜室の周り全体に食品ラップを両面テープなどを使って張り付ける方法です。
このようにすると、野菜室全部にエンバランス効果をもたせることができます。あとは買ってきたものをどんどん入れていくだけ!とても便利です。
ひょっとして、もうすでにご存じでしたか?
ただ私の体験では、葉物野菜は大きな容器に入れたほうが、長期間鮮度を保つようです。鮮度保持ばかりか、少ししおれた野菜シャキッと復活します。

ご参考までに私の使い方をご紹介します。
 ✓ 買ってきた野菜のうち、葉物野菜はすぐに大きなレクタングルコンテナに入れる
 ✓ 硬い野菜や果物は、ラップを張り付けた野菜室や大きなライスバッグに入れる
 ✓ 残り野菜はラップで包んだり、様々な大きさのフードコンテナやジッパーバッグに入れる
 ✓ 切った野菜、下ごしらえした野菜、残ったサラダなども大きさに合わせたフードコンテナに入れる
 ✓ 豆類や穀物は多めに炊いておき、豆類はジッパーバッグに、穀物は一食ずつラップに包んで冷凍する
 ✓ スープや煮物などをフードコンテナに入れて保存する
 ✓ ぬか漬けの容器にする
 ✓ 余ったココナッツミルクやトマトピューレなどは、ジッパーバッグに入れ薄くのばして冷凍し、必要な量を割って使う
 ✓ 水をピッチャーで保存する
 ✓ ペットフードを保存する

ここから先は

1,794字 / 1画像

私たちの人生は、たえまない選択で成り立っています。 何を考えて、何をイメージして、どのように反応し、…

幸せ研究室メンバー

¥800 / 月
初月無料

幸せ研究室プレミアムメンバー

¥1,500 / 月
初月無料

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?