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【栄養学】フィチン酸塩とは何ですか?

玄米や豆は浸水が必要ですか?

世界的にプラントベースの食事へのシフトが急激に進む中、プラントベースの栄養に関する研究が確実に増えています。
特に「フィチン酸が豊富な未加工の穀物などの摂取は体内のミネラル状態を悪化させる」という主張は、フィチン酸が豊富な食品を食べることによる健康改善の役割についての新たな証拠が明らかになっていることから、研究者たちの間で物議を醸しだしています。

このブログではこれまで、プラントベースの食事を安全に健康的に食べる方法を知るために、植物に自然に含まれる反栄養素についてお話してきました。
シュウ酸、アブシジン酸、レクチンについてはすでにお話ししていますが、今回は近年よく話題になるフィチン酸(フィチン酸塩)について探っていきましょう。

概要:
➢フィチン酸塩(フィチン酸)の正体は?なぜフィチン酸は悪者扱いされるのか?
➢調理や加工によってフィチン酸塩は減少する?
➢フィチン酸塩の亜鉛と鉄の吸収に対する影響は同じではない!
➢フィチン酸塩が過剰な鉄に対して有益に働く!
➢フィチン酸塩のメリットは?
➢まとめ(浸水などの処置は本当に必要?)

フィチン酸塩(フィチン酸)の正体は?なぜフィチン酸は悪者扱いされるのか?
フィチン酸塩(phytates)またはフィチン酸(phytic acid)は、myo-イノシトールの段階的なリン酸化によって生成されるリン(P)含有化合物です。
フィチン酸は種子においてリンの重要な貯蔵形態(リンを蓄えていること)で、発芽にも役割を果たし、種子の発芽に関与するホルモンであるアブシジン酸とジベレリンの合成に関連しています。

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