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【オナカマサマ】神道の天照大神を祈祷する口寄せ

宮城のアサヒと交流があったオナカマサマについて。

山形県のオナカマサマ習俗より
口寄せの祈祷(シャーマン)について、主に災いを駆除する「災因論」で祈祷することが一般的でその災難を「アエマチ」と呼ぶ。

また祈祷することを「ハラエ」とよび、それぞれのアエマチにより経文が異なっている。

その経文が神道の祈祷であったことが珍しい。

例:中くらいの病だと「トクサノカンタカラ」
重病だと「神明経」でアマテラスの神話・天の岩戸である。

これは巫女ではなく(山伏系ではない)
神道の「神子」のミコにあたると思う。

しかし、そのルーツがどうやって神道のハラエになったかは不明。
なぜなら、口から口へ口承のみで伝授されているため。

記紀に登場するハラエの神々の名として、
クニトコタチ、クニサチ、トヨクンノ、ウエツニ・スエツニ、
オオトノシトマベ、オモタルカシコネ、イザナギ・イザナミ。
名取熊野神社にある八柱のうち四柱を含む。

このように口寄せが唱えていたのが神道の祝詞であることは、
民間信仰における口寄せとは少し違った位置にあったのかもしれない。
であれば、アサヒの存在が教祖的な指導者であったことと繋がるかもしれない。
→斎宮、藤原家、などの貴族出身者から生まれたシャーマンが?であれば、興味深い。

名取熊野神社の八柱

※参考「村巫女オナカマ」烏兎沼宏之著


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