【詩】「greenhouse」
本当の意味で苦しくて泣いたことなんか多分ないよ
傷はいくらだってついてきたけどそれでも笑えてる
愛や夢はいつだってシアワセな人たちの特権だよ
見せかけの保障の上に成り立っているカードの切り合い
頭上で爆弾が飛び交おうとも型通りの台詞で済むと思ってる
見たい幻想しか見ようとしない
したい願望しかしようとしない
素晴らしいくらいによくできた温室の中で僕らは生きているよ
愚痴や泣き言も結局シアワセな人たちの自慢だろ
慰め合う暇があるからこそ生まれるそんなコトバたち
どっかの大統領のホットなスキャンダルにだけ皆反応してる
痛くても痛いのはその時だけだよ
辛くても辛いのはその時だけだよ
記憶力のキャパを限りなくゼロに近づければ全部忘れてしまう
教訓なんて身に染みてないから後悔のしようもない
そんな生き方しかできてない
だからいつも「笑ってる」と言われるんだろう
都合のいい言葉しか信じない
都合の悪いことには見向かない
棘がない綺麗な薔薇の埋まったベッドの中で僕はまた眠るよ
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