聞くだけの教材で英語は聞き取れるようになるのか?
前回の記事では
聞くだけの教材で英語は話せるようになるのか検証しました。
今回の記事では聞くだけの教材で果たして英語が聞き取れるようになるのかを詳しく検証していきたいと思います。
聞き取れるようになる方程式
英語だけでなく、どの言語にも当てはまる聞き取れるようになる為の方程式があります。
私が飼っていた愛犬サラちゃんの例えを使って、詳しく説明しますね。
サラちゃんは生後5ヶ月で我が家にやってきました。やってきた当初は日本語も英語も理解できませんでしたが、我が家にやってきて3ヶ月も経つと簡単な単語や表現は理解できるようになりました。
サラちゃんはどういうプロセスを踏んで聞き取れるようになったのでしょうか?
【散歩】という単語を、【状況+音=意味】という方程式に当てはめて見ていきましょう。
∗音
→ 「サラちゃんお散歩行くよ」という音が聞こえてくると....
∗状況
→ パパがオシッコ流すようのペットボトル、ウンチ用のビニール袋を持ってきてリードをつけられ、お散歩に出される。
これをひたすら3ヶ月位繰り返すと、
「お散歩」という音とパパがリードを着けてくれて外に連れていってくれる状況がリンクして「お散歩」という意味を理解できるようになります。ちなみに犬は『状況+音=意味』を繰り返す事によって250位の単語や表現を理解できるようになるそうです。
人間の場合はもう少し複雑なのですが、基本的にはこれと同じようなプロセスを踏んで聞き取りができるようになります。
1000時間神話
それではどの位聞いたら英語のリスニングができるようになるのでしょうか?
一般的には1000時間神話と言われていて、『状況+音=意味』を繰り返す事で日常会話程度の簡単な物で大体1000時間掛かると言われています。
想像してみてください。私達は毎日、同じ人と同じような状況で、同じような会話を毎日している訳ですから、日々の生活の中で、
状況+音=意味
を繰り返すと聞き取れるようになる訳です。
もし留学や海外で英語漬けの生活をする事ができるのであれば、仮に1日10時間英語で『状況+音=意味』を繰り返せば、3ヵ月ちょっとで1000時間という数字をクリアーする事ができるのですが、
日本で生活していく中で、1000時間という数字を達成するには…
もし1年で1000時間達成しようとするなら、
1日3時間聞かなければなりません。
毎日1時間聞いたとしても、3年間かかる計算です。
これだけ長い時間がかかってしまうと、正直、現実的にやるのが難しいし、これだけの時間を費やす事ができる人も数少ないのではないかと思います。
理論的には1000時間、でも本当に聞くだけの教材で聞き取れるようになる?
理論的には1000時間聞き続ければ聞き取れるようになるはずなのですが、実際のところは難しいのではないかというのが私の見解です。
なぜ私がそのように感じるかというと言語はでコミュニケーションの中から学んでいくものだからです。
なぜコミュニケーションの中から学ぶのが大切か、それはコミュニケーションの中から学ぶという事は、自分に関係ある事を学ぶという事だからです。
しかし「聞くだけの教材」から流れてくる音源はあなたには全く関係ない他人が話しているいる内容。
そんな音源を聞き続けて聞き取れるようになるとは思いませんし、3時間、1年間聞き続けるのって無理があるのではないかなと思ってしまいます。
聞くだけの教材ではリスニングができるようになるのは難しそうなので、
次回の記事に、どうやったらリスニングができるようになるか、解説します!
最後に
復習用にYouTubeにも動画を挙げています!
https://youtu.be/rSbTU21LSEI
前回の記事もご確認ください!
聞くだけの教材で英語は話せるようになるのか?
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