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4年ぶり開催!硫黄3島クルーズ①~出港から南硫黄島周遊まで~

太平洋戦争の激戦地として知られる硫黄島。
一度は足を運んでみたいとお問合せをいただくこともありますが、
現在は自衛隊隊員など、ごく限られた人しか上陸はできません。

おがさわら丸による硫黄3島クルーズは年に1度実施されていましたが、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で
2019年以来実施されていませんでした。
今回は6/29発で4年ぶりに実施された「硫黄3島クルーズ」の参加談です。


父島到着から硫黄島クルーズ出港まで

硫黄3島は、東京から約1,000km離れた父島からさらに約300km離れています。
硫黄3島クルーズに参加する方は、24時間かけてやっと島に着いたと思ったら8時間後にはまた出港!
船好きにはうれしい旅程ですが、おがさわら丸初心者にはちょっとしんどいかもしれません。

初日~2日目のスケジュールはこんな感じです。
6/29  11時 竹芝から父島に向けて出港
6/30  11時 父島に到着
    18時 硫黄3島クルーズ乗船受付開始
    19時 父島出港

船を1度降りた後も、大きな荷物は船客待合所で預かってもらえるので安心。
手荷物だけ持って6時間ほど島内を散策して出港を待ちます。

船客待合所内の荷物預かり所。クルーズ参加者は無料で利用できます。
下船前に必要な手荷物をまとめておくとスムーズです!
父島 二見港にほど近い大村海岸での1枚。小笠原の海が一番凪いでいるシーズンです。
出港までの空き時間は小笠原ビジターセンターもおすすめ。
硫黄島や北硫黄島に定住していた方の生活の様子も展示されています。

19時に二見港を出港。

普段、昼間はにぎやかなお見送りがあるので、静かな夜の二見港は不思議な感じです。

乗船時に、周遊スケジュールや島の解説を記載したしおりが配られます。

周遊時間もこれを見ればばっちりです。

硫黄3島クルーズ中、硫黄島周辺以外は電波がありません。
しおりを読んだり物販を見たり、船内レストランで実施されていた関連映像(硫黄島の上陸戦の歴史や、南硫黄島の上陸調査の風景など)の上映会に参加して夜を過ごします。

生息している海鳥から島の歴史まで…かなり見ごたえがある展示でした。

南硫黄島周遊(7/1 6:00~7:10)

朝5時30分、船内の点灯に合わせてデッキの様子をうかがうと…
すでにたくさんの方がデッキにズラリ!
大きなカメラを持ったバードウォッチャーの方もたくさんいらっしゃり圧巻です。

日の出直後とは思えないまぶしさ!

暑い上に紫外線の降り注ぐデッキに立つので、紫外線対策は必須です。
帽子や日焼け止めだけではなく、アームカバーやネックカバーでできる限り守りましょう。
飲み物も持てる限り持っておきます。

南硫黄島周辺ではアカアシカツオドリがたくさん飛んでいました!
7デッキにいたので、マストにとまる姿も見ることが出来ました。

良いカメラが欲しくなるクルーズです。

朝6時からは南硫黄島まわりを2周します。
南硫黄島は小笠原最高峰の916m。
突然山の頂上だけが海上にポツンと現れたような唐突さがあり、
早起きだったこともあって夢の世界のようでした。

ハリーポッターに出てくる魔法学校が南硫黄島にある!という話もありますが、目にしてみると本当に頂上に魔法使いがいてもおかしくないような景色でした。

船で近づいていくと波の浸食でできた険しい崖が良く見えます。

海況とお天気がとてもよかったので山頂までクッキリ見えました!
中腹あたりにアカアシカツオドリの繁殖地があります。

南硫黄島は硫黄島列島の中でも唯一人間の定住した歴史がない島です。
外来種の侵入が抑えられているので、ありのままの自然が多く残っています。
過去に何度か上陸調査が行われていますが、実際にこの崖ばかりの地に足を踏み入れて何週間も調査をするなんて…!
そもそも船を着岸することが出来ないので、近くにつけた船から泳いで上陸するのです。
朝6時過ぎの時点で30度近い暑さだったので、想像するだけで過酷さに驚きます。

硫黄島圏内に生息する生物や上陸調査については、
船内展示や、物販にて購入可能な展示解説書でより詳しく知ることが出来ますよ!

物販の展示解説書に加えて、
船内売店で売っている「海鳥ハンドブック」もつい買ってしまいました。

周遊中にアカオネッタイチョウやクロウミツバメも見られた!との声が聞こえてきたのですが、私は見つけられず…。バードウォッチングに適した倍率の双眼鏡があると、より楽しめると思います。

硫黄3島クルーズ中は普段入れない5デッキ後方も開放されていました。

今回はここまで。
次回は硫黄島&北硫黄島周遊編を投稿予定です!

読んでいただきありがとうございました。


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