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鳥獣戯画のすべて

皆さんは鳥獣戯画というものご存知ですか??

可愛らしい擬人化されたうさぎやカエルが墨によって描かれている…というイメージだけで容易に頭の中に浮かびます

そんな鳥獣戯画全4巻を一度に見ることができた展覧会が東京国立博物館で開催されていたこちらです


国立鳥獣戯画の甲·乙·丙·丁巻それぞれとそこから分断された断簡や模本などを一同に集めた大規模な展覧会でした


さて、改めまして鳥獣戯画というのは平安時代後期から鎌倉時代始め頃に描かれた作者不詳の絵巻物です
4巻を合わせた全長は44メートルにもなります

甲巻では擬人化したカエルや猿やウサギが相撲をしたり儀式をしたり…一番(個人的に)可愛らしいと思う巻です
前半と後半では作者が異なると言われています

乙巻は擬人化されていない犬や牛のほか麒麟など空想の生き物が出てきてまさに図鑑のようです

丙巻は人物戯画と動物戯画の、両方が載った巻
、丁巻は人物戯画が今までの3巻を模した表現で描かれています


展覧会ではその他過去に切り取られた断簡なども展示されていました
一場面ごとに切り取られた鳥獣戯画は掛け軸などになり、置かれた場所を彩ったのでしょう

所属する高山寺は華厳宗の道場として明恵上人が再興した寺になります
高山寺は京都駅からバスで1時間ほどの場所にあります秋には紅葉も見られ風光明媚な場所としても有名です

展覧会ではゆかりの重要文化財明恵上人坐像なども展示されました

個人的に革新的だなと思ったのは…人気の鳥獣戯画甲巻の展示ケースの前には動く歩道が設置され、人の流れが統率されていたところです👀
みんな平等な時間詳しく見ることができる展示は素晴らしいです

❨今回見ることができた国宝)
✓鳥獣人物戯画絵巻
✓華厳宗祖師縁起(華厳縁起)
✓明恵上人歌集(高信筆)

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