野々村真「国会が止まる・政策のせいでコロナが拡大、今の時期に辞任表明するな」の論理破綻
9月6日のフジテレビバイキングに野々村真氏が「もっと早く菅首相には辞めていただきたかった・もうこういうような状況になって「今かよ」という。コロナ感染がもうどうしようもない状況になっているときに、解散総選挙で一か月も二か月も国会も止まるだろう」という発言をしました。
具体的な書き起こしは上掲記事で書いてますが、ここではロジックの破綻について書いていきます。
野々村真のロジック破綻1「衆院選も自民党総裁選ももともと今秋に予定されていた」
・衆院選も自民党総裁選ももともと今秋に予定されていた
・政府はその間も業務執行するのでコロナ対策はとまらない
上掲記事ではこの点を書きましたが、ここでは次項について掘り下げます。
野々村真のロジック破綻2「政策の効果は未来視できない」
野々村氏は「コロナ拡大は今の政治のせい」と言っています。
ならば、菅さんが総理を辞めて内閣が様変わりして政策が変わる可能性が出てくるというのは望ましいはずでは?
なのに、「この時期の辞任表明」を叩いているのは論理破綻です。
そうすると、「菅総理の政策の結果、感染拡大がこういう状況になったことを批判してるから論理破綻してない」とか思う人が出てきそうです。
しかし、それって政策の効果を未来視できないと無理ですからね?
野々村さんの主張のうち「辞任表明の時期」を叩いている論法は「今から振り返って、政策が悪いと思うから、過去の時点で辞めて欲しいと思った」となってて破綻してるんです。
本来の立論の仕方と「スガは逃げた・投げ出した」論
「もっと前にやめてほしかった」と言いながら「感染拡大をしてる今の時期の辞任表明」を批判するというのは、過去の時点からの政策の効果による(と、野々村氏は考えている)現在のコロナ感染拡大の状況は、その時点では存在していないので、それを理由に挙げるのはおかしい。
「今の時期の辞任表明」を批判するなら、菅さんの政策のうち賛同していたものが行われなくなることを残念に思う人のはずだが、その点の言及が無い。
「国会が止まる」点を批判したいのだとすれば、それはもともと(法体系上)予定している話なので、それが嫌なら立法論(憲法改正)が必要だが、それが無い。政府の業務執行も止まらないので無理筋。
ということです。
菅総理に辞任しろと言いながら、実際に辞任になる表明をしたら「逃げた!」と発言しているアカウントと、ほとんど同じでしょう。
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