吉村知事は「お酒でも新型コロナが不活化する」事を知らないのだろうか？

米国感染症学会の機関誌に7月29日に公開された独ルール大学による新型コロナウイルスにおけるうがい薬を用いた殺ウイルス効果の研究レポート原文。https://t.co/4IUHIuBZJ7

— 吉村洋文（大阪府知事） (@hiroyoshimura) August 22, 2020

こんなツイートを未だにしているのですが、これは実験用細胞内の新型コロナウイルス＝SARS-Cov-2が、ポビドンヨード含むイソジン液・エタノール含むリステリン液・塩化デカリニウム・塩化ベンザルコニウム含むDEQUONAL（独社）液に３０秒間浸したらウイルス量が減ったという研究結果に過ぎず、人間がうがいをした場合の効果を検証した研究論文ではありません。

同じような結果（ウイルスの不活化）なら高濃度アルコールとか次亜塩素酸でも出ているわけです。

参考：https://www.jijitsu.net/entry/jiaensosansui-kuukanfunmu

だからといって「スピリタスなどのお酒を飲んで新型コロナ予防/重症化抑制しましょう！」な～んて、だれも言うハズが無いのです。

問題は人間が実用した場合の感染予防効果や重症化抑制効果があるのかどうか？であって、それこそが求められるのですが、現時点で単に論文を紹介して「匂わせ」をやってるのは、いったいどういう意図なんでしょうか？

しかも紹介された研究論文ではエタノール含む「リステリンクールミント」でも効果があったことが示されているので、「うがい薬」という紹介の仕方も間違ってます。

吉村知事、結局この前のイソジン会見の問題点をいまだに全く理解してないことが分かってため息が出た。その論文は SARS-CoV-2 に市販のうがい薬をかけたらウイルス量が減りましたということを示しただけで、それを人間が使ったら感染が予防できるかは一切検討されていないです。 https://t.co/4lSMZsHbHa

— sekkai (@sekkai) August 22, 2020

吉村知事には理系のブレーンが近くに居ないのかな？と思いますが、理系でなくてもこれくらいは理解してからツイートして頂きたいです。

以上