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掛け算の順序という悪魔

掛け算の順序という話題がどうやら半世紀にも渡って延焼しているらしい。 筆者個人としては、「小学校はそんなのもあったなぁ、懐かしいなぁ」という程度の認識だったのだが、掛け算の順序に対して大きな熱意を抱く人達によって無為な論争に巻き込まれてしまった。 その為、これを機に掛け算の順序とはそもそも何なのかという事を主題に筆者の身内にいる教員の意見を含めて論じていこうと思う。 掛け算の順序とは用いられる理由 掛け算の順序が採点に含まれるのは、専ら小学校の算数で出題される文章問題であ

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    • 表現規制問題とその対策について考える

      11月に岐阜県青少年保護育成条例判例の解説noteを投稿して3か月程度が経過した。 それを踏まえて、個人的に意見の変化等もあったので観測している範囲の問題点について軽くまとめてみたいと思う。 「不健全図書指定制度」の何が問題かについて これについては、まず「表現規制である」という問題点が挙げられるだろう。 特にラディカルな表現の自由派はゾーニングも表現規制であると訴えている事から、「表現規制である」というこの一点だけで問題であるとするのは理解するところである。 しかし、最

      • 薬事法違憲判決から見るAV新法の違憲性について

        始めにAV新法の成立からそろそろ半年が経過する。 「適正AV」と呼ばれる、ここ数年で自主規制を定めてAV被害者を防いできたAV業界であるが、このAV新法は当のAV女優の仕事を激減させ、生活ランクを下げざるを得ない程には悪影響を及ぼしている。 この法律が、今話題の中心となっているcolabo及びぱっぷす等、現在のAV業界を知っているように思えない団体の影響で成立したのは皆の知るところであるが、ここで過去の判例と比較してみながら、AV新法の違憲性について考えたいと思う。 今回取

        • BL無罪論と「不当なBL規制」とは

          始めにBL云々の論争が中々沈静化しない。 私の前回のnoteもあくまで「現在の法的見解とは何か」「法治国家としてどうするべきか」について述べたものだったので、ここで論点を整理しようと思う。 判例を引用しているので長文になっているが、私の前回noteにも目を通して頂けるとわかりやすいところもあるだろう。 発端 話の大元は、「あやかしトライアングル」を燃やそうとしたツイフェミ(仮)に高村氏が全年齢向けガチエロBL(どういう事だよ)を例に挙げた事に始まる。 ざっくり高村氏のツイー

          表現の自由と法の下の平等について

          始めに 先日来の表現の自由勢と男女平等勢の議論の最中、このようなツイートをしたら結構な反応を頂いた。 まず前提として、私は表現規制反対派であると自認している。少なくとも、現行の都条例のクソガバ基準や青少年保護育成条例の表現規制、「猥褻」の定義が曖昧な刑法175条には反対し続けているからだ(過去ツイートを掘ってもらっても構わない)。 だが、反対の程度がどの程度かと言われると、今は正直言って最低限のゾーニングは必要であろうと考えている。 私自身が、小さな頃にリングを見てビビリ散

          表現の自由と法の下の平等について