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大きな地震があった時、私は。

大きな地震が来ると、私はあの日のことを思い出さなくてはならないという圧を感じる。(誰が何をしたわけでもないのに)
あの日のことを思い出すと、あの時一緒に暮らしていた男のことを思い出すし、その後やがてクビになる職場のことを思い出すし、クビになった日にすぐに飛んできてくれた次の彼氏のことを思い出すし、海辺ではしゃいだ日のことを思い出すし、彼を傷つけることばかり言ったりしたりしてた傍若無人な自分のことを思い出すし。

一方で私は遠く離れた地の人に何かしたいと、チャリティライブを何度も主催した。子どもっぽい発想かもしれないけどそれしか思いつかなかったし実際多くの人が動いてくれた。

私はクビになって以降、新しい仕事をするのが怖くなった。いや、それ以前からとても辛かった。
社会に出るのは無理だった。とても無理だった。私は実家に帰り30も越えてモラトリアムを生きた。

バラバラに壊れそうな私。それがあの頃の私。

…。

大きな地震があっても私は自分のことしか考えていない。
それで私は慌てて家族のことを考える。
そこまでよ、私は。それより大きなことは考えられない。
言い訳のように少し募金したりする。そこまでよ、私は。(私の100個くらいある座右の銘のひとつは「やらぬ善よりやる偽善」)

少しでも多く生きようよね。少しでも善く生きようよね。お互いね。

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