外国人が思う 「日本の変わった文化」
日本の文化や習慣は海外から称賛されることが多いです。
私も海外に住み始めてから、日本の文化って素晴らしいな、と思う事が多いですが、住んでいる時には気がつかなかった「あれ、これって変じゃない?」と感じる事も増えました。
今日はそれを少し紹介したいと思います。
(日本でコレをやってもそんなに変な目では見られない、というものをあげていますので、皆さんがこの習慣をやっている、という意味ではありません)
1)麺類をすする
お蕎麦やラーメンをすする、という文化は日本特有だと思います。熱々のうちに食べれるように勢いよくすする、を海外でやるとちょっとひかれます笑
2)鼻をすする
最近は変わったかもしれませんが、私が小さかった時は、鼻をかむより、すする方が多かったと思います。一回かめばスッキリしてズルズルずっとすすらなくてもいいんじゃないかとも思いますが、公共の場で大きな音を立てて鼻をかむのは恥ずかしいものがあります。
最初にフランスに留学した時に先生がくしゃみをして小さな体からは想像もできない様な大きな音で鼻をかんだ上に、そのティッシュを袖にしまって、また鼻を噛みたくなったら使える様に取っておいたことにものすごいカルチャーショックを感じました。その時に学んだ事は
フランスではすするのは失礼。かむのは失礼じゃない。
フランスのポケットティッシュは硬くて大きい、そして高い。日本のみたいに薄くて柔らかくないので少量の鼻水だったら全面を使っていないので袖にしまってまた使えば良い。
写真はヨーロッパで売られているティッシュ:ものすごく厚くてよく鼻の下が荒れます。
以前帰国した時、友達がずーっと鼻をずる、ズルとすすっていて、前だったら気にならなかったのに音が嫌だな、と思った自分にびっくりしました。
3)口にものが入っている時に話しても良い。
厳密にはだめなんですけどね、ヨーロッパは口にものが入っている間は徹底して話しませんが、日本だと手を口の前に持ってきて話したり、居酒屋でおつまみをつまんで食べている間は、話しながら食べてもそんなに違和感はありません。
4)夫婦が別室で寝る、母親が子供と一緒に寝る。
日本人の夫妻が4組くらい居るディナーで、うちの旦那があっけに取られた話がコレ。
日本では子供達と母親が一緒に寝て、旦那さんがリビングや別室で寝る、もしくはみんな同じ部屋に寝ているという話を聞いて愕然としてました。「妻と子供達がベットで寝ちゃうから僕はリビングに寝袋引いてます」という話を聞いて開いた口が塞がらない様でした。
私の両親は同じ部屋で寝ていましたし、子供達はそれぞれの部屋で寝ていたので今もそうしていますが、そちらの方が少数派だったのにも驚きでした。
5)歯の矯正が絶対じゃない
「日本人はとっても綺麗な肌だし、洋服や外見にも気を配っているのになんで歯の矯正をしないの?」って何度か聞かれたことがあります。
アメリカの子供は、ほぼ全員、矯正します。他の国ではしないような真っ直ぐな歯でも、さらに真っ直ぐにします。
八重歯が可愛い、とか、出っ歯が個性的、とみられたりするので歯並びがコンプレックスになることも少ないのでしょう。
6)腐女子な存在
最近、中国では「BL小説を書いた罪」で腐女子20名を一斉逮捕、というのがニュースになりました。日本がゲイ社会にオープンなのかと思いきや、それとはまた別でBoys Loveの小説を読むのが好きだけど自分は女で普通にストレートである、というカテゴリーが存在がすることにびっくりするそうです。
7)親の参加が必要な学校のイベント
ヨーロッパは共働きが基本なので学校のイベント、入学式や学芸会も限られています。
春に日本に一時帰国した時、娘を幼稚園に入れようと思って問い合わせたところ、用具入れ、給食袋、体操着入れ、上履き入れなど持ち物のリストをもらったのですが、「全て手作りでお願いします」という一文が付いてきたので諦めました。1週間の為にそこまで手をかけられません。
友人や兄夫婦の話を聞いていてもPTAの活動が多すぎて、少し違和感を感じました。
8)通勤時間の長さ、満員電車
ヨーロッパでは、毎日長時間かけて通勤する人はあまり見たことがありません。30分や1時間で”長い”通勤時間だと思われます。
電車やバスもストライキやピーク時間では混みますが日本ほど混みません。白い手袋をして通勤電車に人を押す仕事をしている人がいる、というYou Tubeビデオが話題になりました。
9)塾という存在
こちらは小学生までは遊ぶことを中心にしたアフタースクール(学童)のような子供を預かる機関はありますが、塾に通っている子は居ません。というかそもそも塾がありません。高校や大学に入る為の試験はありませんが、入試がない代わりに出るのが大変です。
学校の試験も暗記もの、というよりはエッセイやプレゼンテーションなどがあります。フランスのバカロレアという高校卒業試験の、「哲学」の科目では3時間のテストで有名な哲学者のセオリーを自分なりに解釈する、といった論文の筆記試験が一般的です。
私が通った大学院の試験も教科書持ち込みがメインでした。教科書が持ち込みできる分、単純に受け答えをするのではなく、自分の意見やアイディアを書いてくださいといった様な試験になります。
チューター(家庭教師)を雇う場合もありますが、不得意な科目を強化する理由です。個人的には1日に集中できる時間が4〜5時間くらいだと思うので塾に行ってしまうと少し長いような気がします。脳を休ませた方が吸収率も上がるし、塾に週何回も通うのは効率が悪い気がしますが、それは私の一個人的な感想です。
10)女性の声が高め
久しぶりに日本の番組を見ると女性の話し声が高いな〜と思います笑
うちの母親が小さい頃に「イライラする声だからテレビの音を小さくして」といつも怒っていたんですが、今となってようやく言っていることが理解できます。
11)ゆるキャラ
最近は住民票や戸籍謄本にもゆるキャラが載っていたりします。こちらで書類を提出する時になにこのキャラクターの落書きは!と突っ込まれっるのではないかと提出の度にドキドキします。
私の住む実家の市役所では、私の(エジプト人)母が抗議をし、申請すればゆるキャラなしの紙で戸籍謄本を出してくれくれるようになりました。
12)電車の中での化粧するけど、携帯で話してはいけない
日本人はすごくしとやかで素敵な印象だったのに電車で化粧している人が多くてびっくりした、と言われた事があります。ペースメーカーの問題もあって電車での通話は禁止になりました。海外では普通に電話に出て大丈夫です。
13)電車やバスで寝る
スリが多いのもありますがヨーロッパの電車ではまず寝れません。新幹線(TGVやユーロスター)の長距離電車で寝ている人は見かけますが、寝ていたら荷物を盗まれてしまったという人も知っています。もし寝る時には途中停車の駅に到着する前に起きておいた方が良いです。
日本は寝れるほど平和な国だな、と実感しますね。
さいごに
日本のことを否定するつもりで書いた日記ではなく、こういった点は不思議に思われているよ、という事を書いてみた日記です。”変”が沢山あっても日本はとても愛されている国です。