国際結婚(2)知らなかった事、学んだ事
「アメリカ人の方と結婚してるんですね、国際結婚で大事なことってなんですか?」と聞かれる事が少なくないんですが・・。
国際結婚であってもなくても、他人と一緒に住んで、ましてや子供なんて産まれたら誰でも大変だと思います。
でも、特に国際結婚でこの点が変わったな〜という事をちょっとまとめてみたいと思います。
1:自己主張が必要、政治に対する意見が述べれるようにする。
日本人だったら1から10まで口出さなくても、ある程度雰囲気で察してくれます。
でもその感覚が全くなし。
何をして欲しいのか、どう言った事をやってもらったら私は喜びます、みたいな自己主張をする場面が増えました。大和撫子の様な、したやかな女性と真逆です。自分の意見をバリバリ言って、将来の夢を語る、どんな夢や野望を持っているのか、そういう女性が求められている、気がします。
政治や自分の進路に関して意見を持たないと、
「ツマラナイ人」
「考えてない人」
という目で見られてしまいます。
日本ではあまり自己主張が強いのが美徳とされていないから、最初のうちは戸惑いましたが、自己主張をしないと相手から尊敬されません。間違ってもいいから、なにかしらの意見を持つことが大事だな、と思います。
2:身体にも懐にも負担が掛かる。
コロナで移動できなくなって、自分たちが今までどんなに「移動疲れ」をしていたか、お金を使っていたか、この一年で貯金できた金額を見ると驚きです。
家族3人、日本とアメリカに年に一回帰るだけで100万の出費です。
「もっと頻繁に帰ってこれればいいのに」とか言われますけど、
殺すつもりですか?
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クリスマスの帰郷は航空券も高い上に、家族分のプレゼントを用意するので特に大きな出費です。
普段は旦那と私だけでの子育て。久々にジジババに面倒を見てもらって二人で出かけてきていいよ!と言われても、正直な所、旅の疲れを癒すのと、普段の睡眠不足を補うのでいっぱいいっぱい。外食でまたお金を使い、疲れるよりはただ休みたいだけなんですけど・・・という気分。
去年も夫婦で、少し離れた街に一泊旅行に行きましたが夕食も食べずに9時に寝てしまい、何の為に来たのか、という感じでした笑
そして2週間まとめて夫婦の時間をもらっても「もっと小出しに月一ペースで欲しい」というのが本音。
旅行先でもリモートで仕事するので、全然休みになりません(涙)
3:なんだかんだどこの国の人も根本的な問題は一緒。
国際結婚で、文化が違うから、合う・合わないというよりは、
その人個人と合う・合わないの問題、だと思います。
時間にルーズな人はどこの国出身でもルーズだし、シャイなアメリカ人も居ますし、不真面目な日本人も居ます。笑
旦那はアメリカ人ですが、ロマンチックでもなく、イベントも嫌いなので、特別な事がしたかったら自分で計画を立てるしかありません。自分の誕生日会や旅行は自分で計画します。
言葉の壁が多少あっても通じ合うカップルも居るし、
同じ言葉を話していても全然噛み合わないカップルも居ます。
結局はその人自身との相性なんだろな、って思います。
生まれた、育った環境が全く違っても私と旦那は人生に対する根本的な理念が似てるのかな、だから上手く行くのかな、って思います。
お金の使い方が似ていたり、
仕事に対する姿勢が似ていたり、
価値観が似ていると上手くいくのかな。
国際結婚だとかは関係なくて、どこの国の人と結婚しても
楽しい事もあれば辛い事もあるし、良いことも、大変な事もある。
すごく落ちている、例えば無職になったり、仕事に失敗した時にでも、その人個人を、お互いの事を尊敬出来る事が、結婚の秘訣なのかな、と学びました。
++番外編++
「国際結婚したらこんな事がありました!」
1:子供はパスポートを変えて入国できる
娘は日本とアメリカのパスポート。(二十歳までは二重国籍が可能です)
ヨーロッパ在住のビザはアメリカのパスポートに紐付けされているので入国・出国の際はアメリカのパスポート、日本に入国・出国する時には日本のパスポートと使い分けています。
タンザニアに旅行した時はアメリカのパスポートより(100$)日本のパスポートの方が入国ビザが安かった(50$)のでそちらを使ったり、中国入国の際は日本のパスポートだとビザなしで入国できます。使い分けて入出国をする裏技が使えます。
2:旅行し過ぎて子供もシルバーステイタス。
ビジネスマンに混じって、飛行機に乗るのを待っていた所。スタッフさんが「今回は良いですけど、お子さんもう大きいのでプライオリティーボーディング(優先搭乗)はお控え下さい」みたいな事を言われて、「いや、娘も含めて家族3人シルバーステイタスです」とカードを見せた時はスカッとしました。沢山旅行してて良かったな・・w
3: ヨーロッパでは2人とも外国人だからビザ取得が超複雑。
日本人が夫婦で転勤すれば揃える書類とかも一緒ですが、アメリカ人夫と日本人妻が揃える書類が全く違うので、いつも損した気がします。
例えば日本には出生証明書が無かったり、身分証明書がないので戸籍を取り寄せて大使館で証明書を出してもらう、というステップが挟みます。
日本は市役所で大抵のものが手に入りますが、アメリカは一つ一つ違う行政が管理してるので手続きが複雑です。
お互いの国から取り寄せるので時間もすごくかかります。
4:旦那が筆頭主になれない
日本の戸籍の筆頭主は(当たり前なんですが)日本国籍の人しかなれないのでもちろん私が家族の筆頭主に。
旦那の名前は「夫」の欄に記載されています。
私は自分の苗字をそのままキープしたかったので、勿論私の子供も同じ苗字になりましたが、彼女の出生証明書とアメリカのパスポートは旦那の苗字のみ。
なので娘の日本のパスポートには
苗字=母の苗字
名前=名前+アメリカの苗字
何とも不思議な表記になってしまいました。
ちなみにフランスでは父親のミドルネームと母親のミドルネーム、祖父母のミドルネームなども合わせて名前が4つあるのが普通です。最近では父親の苗字と母親の苗字をハイフン”−”でつなげたりしています。
*まとめると*
国際結婚は”書類をまとめるのがめんどくさい”という愚痴の日記になってしまった・・笑