100日後に死ぬカウント【SF短編】
ある日、人の頭の上に100の数字が浮かんだ。
その数字は老若男女問わず、無差別に人々の頭の上に出現した。半透明の幻のような黒い数字は頭上から数センチほど浮かんでいて、誰にでも見ることはできても、誰にも触れることはできななかった。そして数字は日が経つと一つずつカウントが減っていき、昨日までは数字のなかった人にも唐突に数字が現れる。
世界中でこの不可思議な現象は発生し、けれど誰にも解明することはできなかった。そして100の数字の答えは100日後、必然的に明らかとなる。