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奈須憲一郎プロフィール

▼奈須 憲一郎(なす けんいちろう)プロフィール

*2022年1月23日現在

1973年、名古屋市生まれ。高校の卒業文集の将来の夢に「SAVE THE EARTH」を掲載。環境問題を学びたいと北海道大学へ進学。

1999年、修士論文『地域の内発的発展における「新住民」の果たす役割ー北海道下川町を事例としてー』を執筆、北海道大学大学院農学研究科修士課程林学専攻を修了。「持続可能な社会のコンパクトなモデルを創造する」をミッションに修士論文の調査を通じてご縁をいただいた下川町役場に就職。

下川産業クラスター研究会事務局での地域通貨などのプロジェクト立ち上げ、公私融合でのさーくる森人類(しんじんるい)の活動などが評価され、2003年からは町長特命ポジション「森林活用係」を拝命。森林療法、森づくりファンドレイジングなど森林を活用した新規事業の調査研究、提案を行う。

合併せず単独の道を選ぶ中策定された「地域自律プラン」では、産業振興のビジョン「自然・社会・産業が調和した美しく豊かに続いてゆく持続可能な社会へ しもかわブランドの確立 (しもかわ森林ミュージアム)」を提案するなど、その後の環境未来都市などへの下地を作る。

2005年、合併問題、財政難などで自治の根幹がゆらぐ中、下川が下川らしく続くには経済活動が必要だと判断。役場を退職して起業することを決意。

同年、特定非営利活動法人(NPO法人)森の生活を設立、代表就任。幅広い森林体験を軸に事業型NPOを目指すうち、下川町森林組合から精油などの製造販売事業を継承、下川町地域間交流施設「森のなか ヨックル」を指定管理者として独立採算運営、森林環境教育・植物療法の調査研究といった業務受託など事業を拡大。

設立時2人だったスタッフは8人に。2009年にはソーシャルビジネス・アワード奨励賞を受賞。2010年12月、一般社団法人 ソーシャルビジネス・ネットワークの評議員就任。

この間、2005年度から3期6年間、北海道地球温暖化防止活動推進員。

また、2009年9月、NPO法人日本森林療法協会の理事長就任(2013年退任)。混乱期にあった協会運営をワールド・カフェなど対話を重視した手法を取り入れ軌道に乗せ、自らが開発・命名した「森林セルフケア」を全国展開。

2011年、下川町議会議員に無投票当選。健全な批判精神を持った客観的な思考(クリティカル・シンキング)を心がけ、行政の追認機関ではない議会のあり方を模索。

プライベートでは、2006年には長女、2011年には次女を授かり、妻と共働きで子育ても行う。

2013年、森の生活の代表をバトンタッチし、活動の軸を森から子育てにシフト。個人事業としてeggplant(エッグプラント)を立ち上げ、ボードゲームの創作、販売などを手がける。

2015年、定数8名に対し元副町長など精鋭9名での激戦の選挙を経て下川町議会議員再選。議会運営委員長就任。町民と議会との対話の場「井戸ばた会議」の創設、政策提言書の提出など議会活性化に取り組む。

2019年、下川町議会議員不出馬。これまで培った経験を元に持続可能な発展のルールを研究・普及するため、Susutainable Dvelopment Rules の頭文字を取ってSDRs(エスディーアールズ)研究所を設立。

また、下川町でのNPO法人森の生活の設立経験を踏まえ、行政から自律した非営利組織の設立・運営を支援することで、他地域の持続可能な発展へつなげる活動を本格化。

2020年、自主学習支援事業「一期学舎」をスタート。

森林総合研究所が特許を取得した木そのものからアルコールを製造する技術を使用して、白樺から「木のお酒」を造る「白樺スピリッツプロジェクト」に参画。

▼インタビュー記事・講演録

世界を変えたいならまず自分が変わる。北海道下川町を“森と暮らす”先進地域へ(2017年3月)

森と地域の共生を通してSDGs な地域づくり(2019年7月)

パネルディスカッション 地域が耕すサイエンス : 北のまちから始まる持続可能な未来への挑戦(2019年7月)

持続可能な社会を目指して、下川町にたどり着き暮らし続ける理由(2020年3月)

実践事例から考えるSDGsの進め方~北海道下川町、リコージャパン株式会社の取り組み(2021年4月)

町議会議員から、小さな店の店主へ。ここから考える、下川町の未来〈あそべや〉(2021年6月)

"森をまるごと飲む&食べる" 人類史上初の新しい食文化を日本から発信する(2022年1月)

▼著作

地域の内発的発展における「新住民」の果たす役割ー北海道下川町を事例としてー/修士論文、1999年

・町全体で「自然療法プロジェクト」、森林保養地形成をめざす/『事例に学ぶ森林療法のすすめ方』(共著、日本林業改良普及協会、2006年)

・森を活かして起業する—道北の地域振興実験—/『北海道北部の地域振興 Ⅸ』(講演録、道北の地域振興を考える研究会、2007年)

・下川町の挑戦—事業型NPOは内発的発展の担い手となり得るか—、および、「野に下る」下川町の新住民たち/『北海道北部の地域社会—分析と提言』(共著、筑波書房、2008年)

・事業型NPOで「森林セルフケア」を実践/『森林療法あらかると』(共著、日本林業改良普及協会、2008年)

・社会的企業が生み出す新しい働き場 北海道下川町/『月刊自治研』2010年4月号、特集「地域で働こう!」

新しい価値を創造する地域/環境未来都市・下川エッセンシャルズ/『地域再生のビジネスデザイン』(共著、地域ケイパビリティ研究会、2013年)

ルールを知れば面白くなる SDGsのトリセツ/2019年6月~2019年12月、名寄新聞に連載

▼北海道 SDGs 推進人材バンク 講師略歴書(SDGs 支援活動等の履歴など)


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