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「あせとせっけん」という、良良良マンガについて

このアカウントでは自分についてしか語るつもりがなかったのだが、あまりにも最高な漫画に出会ってしまったのでここに綴りたい。尚、本来であれば漫画の良ポイントを1コマずつ紹介していきたいが、著作権的な問題があるので、著作権フリー画像を駆使して紹介する。

あせとせっけん著者: 山田金鉄                  女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて…。(引用:pixivコミック)

結構前からTwitterなどで1話流れてきたり、WEB漫画サイトなどで数話無料で読めたりしていて、度々軽くは触れていたこの漫画。ただずっと購入していなかった理由…、


「エロそうだから。」



こんな猥談アカウントで何を言ってんだと思われるかもしれないが、なすい、kindleタブレットを実家に置いてまして、、両親がたまに覗いてるんですよ、、。

そんなわけでkindleにはなるべく「THE エロ」と分かる表紙のものは買わない、エロ本はめちゃコミックで買う、という棲み分けを作っているのだが、だいたいめちゃコミックは毎月2000円分、エロ本かSNSで堕ちていく女の話を買ってしまうので、なかなか「あせとせっけん」に回すポイントがなかった。

■きっかけ

そんな中、数日前「フォローすると恋人ができるアカウント」としてTwitterで有名なしぬこさんという方が、めちゃくちゃ分かる的な文章で、下記のような漫画のコマを紹介していた。(今はツイ消しされている)

※ここからネタバレあります。





名取「このTシャツ、一日着てもらったら しばらく洗わずにとっておこう…」スクリーンショット 2019-10-31 15.50.12

※あくまでなすいの脳内で近い画像を探しています。


このコマを選出するしぬこさんは自身を、この名取という人間に共感できる、としてツイートされていたが、本当にこのチョイスが素晴らしすぎた。
この画像を見ただけで「おそらく彼女が彼のTシャツを借りて着ていること」「それを見つめる男性の愛ゆえの変態性」の2点が浮き上がってくる。

私は映画にせよドラマにせよ漫画にせよ、ハッピーエンドな作品が好きだ。悪役含め全員幸せになれる作品が最も好きなのだ。恋愛におけるハッピーエンドには「愛し愛される(愛が報われる)」構図が必須で、特に私が好きなのは「最初から一途」であること。もちろんそれに当てはまらない名作もたくさんあるのだが、無条件で飛びつくのは「一途」ネタ。先ほどのコマから熱狂的な一途さを感じ取り、そしてついに、衝動を抑えきれず、早起きした今朝、kindleで5巻一気にポチーしてしまったのである。


■とにかく名取が素晴らしい

今朝ポチーした私だが、もうすでに誰かに素晴らしさをプレゼンしたすぎて、仕事の空き時間にコツコツこれを書き殴っている。素晴らしい点はたくさんあるが、とにかく主人公である名取(先ほどの画像で表現したの変態性を帯びた男性)が素晴らしい。

主人公は冴えないOL・麻子。その子のいいところを見つけて積極的にアプローチをする名取。名取は会社のエース的存在で、雲の上の存在。麻子は名取と比べて自分が劣っているコンプレックスを抱くのだが、名取が愛を伝えていくことでだんだんと自分に自信を持っていく、というあらすじ。これを学園生活に置き換えると、少女漫画の名作「君に届け」になる。君届の風早くんもずっと主人公のいいところを、知っているよ、君は素敵だよ、的なことを伝え続けてくれるのだが、風早くんはとにかくずっと全編通して爽やかなのだ。鈍感なところ以外ほぼ欠点がなく、私は君届の大ファンだったが、後半「こんなやつおらんやろ…」と言う思いが辛くなり、風早くんを見ることも辛くなると言う状態に陥ってしまった。

君届構文であるにも関わらず、なぜ「あせとせっけん」という作品に惹かれているかと言うと、名取が変態性を持って、麻子と同じ目線に降りてきてくれるのだ。麻子がコンプレックスだと言う汗の匂いを、喜んで嗅ぎたがる、むしろそれがきっかけで麻子を好きになった男。麻子だって、爽やかに「気にしなくて大丈夫だよ」と言われるより、「匂いを嗅がないと充電が切れる」ぐらいのことを言われた方が「マジっぽいな」と思うはず。コンプレックスも、変態的に一途に愛されれば徐々に嬉しくなっていく。

名取を変態変態、と綴ってきたが、その変態性はしぬこさん同様、私も非常に共感している。なぜなら、私も「付き合っている方を最推しにする変態」だからである。

こっそり逢引するために、どこならバレずにいちゃつけるか必死で探すし、旅行に行くなら絶対温泉付き客室で洗ってるとこ見つめたいし、なんならTシャツだって取っておいて後で嗅ぐ。そう、これは麻子ではなく名取に共感する漫画、奥手な恋人が、徐々に心を開いて自分の変態性を受け入れてくれる良良良マンガ(よよよマンガ)なのだ。

■エロい

懸念点であったエロさだが、完全にエロい。表紙からもうエロそうやもんな〜と思ってたけど、結構早めにやっちゃってた。でもそれがいい。むしろもっとください。それが普通のリアルな恋愛だと思う。大好きな恋人と、会ったら毎回やりたいし、それ思い出して昼間にニヤニヤしちゃうし、一緒に住んだら頑張って毎日やっちゃう?的な話をして「やだ〜もう/////」的なことを言われたい。(引用してません、イメージです)そして結構しっかりまぐわってるシーンの絵を描いてくださってる。ありがてえ。

ちなみに両親に見つけられた場合のことは得意の現実逃避をすることで、事なきを得ている。



勢いでここまで綴ってきたが、今日出会ったばかりの作品なので、この辺で少し失速してきたのでそろそろ締めようと思う、仕事に戻る。

とりあえず「あせとせっけん」、一途作品好きな人、変態な人、エロい人は絶対に読んだ方がいいし、すでに好きな人は酒でも飲みながら「ここのコマが良」など語り合おう。


それでは。

なすい

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