祝!!!!アナログ化!「Blankey Jet City」の「Red Guitar And The Truth」はレコードで生まれ変わったのか?
ご挨拶
いやー最高だよ!
ブランキー最高だよ!
もうブランキーのアナログ第一弾の2作品聴きましたか?
いやぁ本当に待ってましたと拍手喝采でお迎えしたいぐらいです。
いや、お迎えしました。
いや佐川急便で届いて仕事で家にいなかったので、誰かが受け取ってくれました。
とにかく仕事からダッシュで帰って、聴きながらキーボードを叩いているわけです。
発表されたのは6月・・・7月?
とにかくこの発表がされてからというもの、この日をめちゃくちゃ楽しみに待っていました。
遂に当時アナログで発売されていなかった作品群が出るのかと感慨深く思いをはせて幾星霜・・・キちゃったんですよ。
そもそも、レコードで全作品出てそうなバンドなのに実際にはあんまりレコードを出していないんですよ。
当時に出た作品は
初期ベストと1stの数曲のリアレンジ収録の 「The Six」
5th 「Skunk」
8th 「Harlem Jets」
ラストライブ(フジロックが最後だけど)2日目の「Last Dance」
これだけです。
マジで早く出してくれとずっと願ってました。
同じように願っていたイエモンは去年・・・だったと思うけど全アルバムをレコードで出してくれました。
本当にありがとうございます。
そして遂に念願叶ってブランキーのリリースです。
90年代のリバイバルが徐々に始まっていくと思いますが、何とか間に合ってくれて本当に嬉しいです。
ということで今回の記事は作品のレビューというより感想文です。
作品が素晴らしくてカッコいいのはわかりきっています。
なので、レコードになったことでどう良くなったのか、アイテムとしての完成度みたいなところを感想文として書いていこうと思います。
アイテムとしての感想
ジャケット
まずはジャケットを観ていきましょう
まず目を引くのが帯ですね。白の透明に赤文字というわかっている配色でナイス!!!!
へんな宣伝文句も書いていないのでアートワークの邪魔になってなくてとても良いと思いました。
ジャケットの紙質はツルツルです。
厚さも申し分なく所有欲をしっかり満たしてくれます。サイコー!
ジャケットの写真はCD版と比べるとザラついた写りですね。
版元から引き延ばす際にどうしてもこうなってしまうのかな?
それともデータがもう無いからCDの歌詞カードをがんばって拡大したのか・・・うーん、わからないけどカッコいいからヨシ!
ちなみにイエモンのレコードもこんな感じだったので同じ原因なんじゃないかと思います。
色々書きましたが総じて高品質だなと思います。
気合入ってて嬉しいですね。
裏ジャケ
次は裏ジャケです。
裏ジャケはこんな感じです。
この写真もなんですが・・・しょうがないです。
これはこれでカッコいいとも思えるのでヨシ!
ラックに飾って写真を撮ったので隠れて見えていませんがバーコードが右下にあります。
欲を言えばバーコードは外ビニールにシールで入れておいてほしかった。
見開き
お次は見開き部分
ダブルジャケットが嬉しいですね。
2枚組はあまり好きじゃないのですが、音質のためなら仕方がありません。
イエモンも見開きダブルがよかったなぁと遠い目に・・・・。ブランキーとは関係ないですね。すいません。
気を取り直して、左側の写真はサイズが小さいからか画質が良く見えます。
やはり拡大する時のボヤけなのかもしれません。
デカくするってのは難しいんだろうなと思います。
帯のマークがカッコいい!
歌詞カード
次は歌詞カード。
歌詞カードは特に書くことなしです。
しいて言えば読みやすいぐらいしかないw
いつもレコード買ったらこんな感じのが付いてきます。
レコードではこれが普通です。
唯一CDが羨ましいと思うところがココですね。
ちなみに、サカナクションはブックレットを見開きに入れ込んでて、余りのお金のかけ方にビビリました。やり過ぎだなと思ったけど素直に嬉しかったです。
内袋
次は内袋
個人的にはこれが1番感動しました。
ビニール袋だけで入れておくのではなく、しっかり内袋作ってくれてありがとうございます。
デザインもメチャカッコいいっすよね!
レーベルの赤地に白文字と袋の赤地に黒文字がバチっとマッチしてて、観た瞬間にうわーッって思いました。
新しいBJCロゴもめちゃカッコイイと今更ながら気づきました。
レコード盤
最後にレコード盤です。
まず180g仕様です。
ズッシリです。
そして縁が滑らかでお金かけてるなーと思えます。
そして新品だから当たり前なのですが、ツヤツヤで良い光沢です。
1番良かった所はホコリが付きにくい所です。
一概にレコードといっても、素材の良し悪しがありますし、プレスする工場の良し悪しがあります。
僕が良い品質のレコードだなって思う時の一番のポイントはホコリの付き具合です。
高品質なレコードはホコリが付きにくい!
と勝手に何もエビデンスがないですがそう思ってます。
今まで買ってきて音が良かったレコードは全部この特徴を持っています。
ちゃんとした素材とちゃんとした工場でプレスされてると思いました。
ありがとうございます!
アイテムの全体的な感想
どうですか?
僕はめちゃくちゃ気合の入った内容で大満足でした。
いくつか苦言っぽい事を書きましたが、作り手の愛と情熱をすごくビンビンに感じる素晴らしいデキだなと素直に思いました。
このクオリティで作ってるのであれば僕の苦言の箇所は本当にどうしようもなかったんだろうなとも思えるので何も言えません。
最高です!ありがとうございます!
これが結論です。
音質の感想
感想の前の注意事項
ここからは音質の感想です。
曲ごとのレビューではなく全体的な感想です。
結論から申し上げれば・・・・・・
めちゃくちゃイイッ!!!!!!!!!!
本当にコレしか感想が無いのですが、何がどうイイッのかを説明しないと全く皆様の参考にならないと思いますので頑張って書いていこうと思います。
ちなみに僕は全然論理的ではないです。僕が聴いた感じを書きます。
あくまでもBJC大ファンのレコード狂いが感じた熱っぽい1つの意見として捉えて頂けると助かります。
音質を語る前に知っておいてほしい前提
レコードの音質の話の前にそもそもこのアルバムはブランキーの作品の中では可哀想な扱いを受けている作品というのをまず知って頂ければ幸いです。
どのくらい可哀想かというと
①本人たちがデキに満足していないと公言している。
②The Sixで人気の曲はリアレンジしている。
③この作品のバージョンは後のどのベスト盤にも収録されていない。
④Live盤の「Live!!!」での演奏がカッコよすぎて誰も話題にしない。
⑤ネット上でレビューを見ると大体音が悪いと書かれている。
こんな感じで報われないのですが、僕は正直結構好きなアルバムなのです。
①曲がいい。入ってる曲自体はカッコいい曲だらけです。
②構成がいい。しっかり練られている印象。曲順的にも素晴らしいと思う。
③歌詞がいい。このアルバムは後の作品の歌詞とは違ってベンジーの実体験とかがモチーフになっていると思われるので、後の作風とは違っていてそこがとても好き。大好き。
こうやって書くと傑作でしかないっしょ!
でも、この作品が好きな僕も傑作かと聞かれると何とも言えなくなる。
ちょっと音が薄いかな。
ベースやドラムが特になんか薄いよね。
ヴォーカルが際立つ感じなんだけどなんかバランスがね。
ベンジーを中心に売り出したかったのかな?
書いてみたら結構ダメっぽいところあるなw
なんか歌謡曲バンドっぽい仕上げな感じかな。
それが似合うバンドでそれをやってるならそれでいいけど・・・。
でも録音自体はそんなに悪くないと思うんだよな。
じゃあなぜなのか・・・。それは・・・。
バンドが本来持っているサウンドとかけ離れているから
これがブランキーというバンドの音かと聴かれたら違うと答えるしかない。しかし、バンド本来の音とは違うけどこんなバンドがいたとしたら結構評価されただろうなとも思う。
録音は別に悪くないけど(良くもないけど)、圧倒的にディレクションだったり、プロデュースだったり、後処理を間違えてしまっている。
バンドの楽曲の良さを伝えている作りになっているとは思うけど、バンド自体の魅力が反映されているとは言えない感じになっている。
これは後に発売されたLive盤を聴けばはっきりとわかる。
お行儀が良すぎる。
Liveでのあの感じを少しも反映できていない作品になってしまっている。
そんなこんなをまとめて表現すると色々な人が言っている「音が悪い」になってしまうんじゃないかと思います。
レコード自体の音質
そんなこんなを踏まえてのお話になります。
実際作品としては同じですし音の傾向も当然変わっていません。
じゃぁダメじゃん。
って思うかもしれませんが、それが違うんですよ。
まず、ベースとドラムがCDより厚く聴こえるようになったと思います。
レコード特有の効果かもしれませんが、ベースとドラムの音が豊かに聴こえるようになった事で、CDの時のギターとヴォーカルだけが前に出てて上滑りしてる感じが無くなり、かなり自然に聴こえるようになりました。
もしかしたら頑張って調整したのかもしれませんが、CDでは感じられなかったブンブンドコドコ成分が増してて、とてもらしい感じに聴こえて最高だなと思いました。
この効果は作品全体に関わってくる効果なので、この作品から受ける印象が結構変わってます。
多分かなり再評価されるんじゃないかと思います。
調整できる箇所かはわかりませんが、悪目立ちしてたリヴァーブやエコーもなんだか自然に聴ける感じになっているというか、1st特有のニューウェーブな感じいいよねと思えるかもしれません。
後の作品では味わえない栄養素として笑顔で認められるようになりました。
全体のバランスが改善された事によって細かい音やアンサンブルの妙をより楽しめるようになってもうCDには戻れないと思いました。
結構この作品って細かい事やってて聴きどころ多いんだなと再認識しました。
この作品が余り好きじゃなかった人にこそ聴いてほしいと切に願ってます。
あと年月が経って技術が進歩したというのもあると思いますが、とにかく音がジャキーンなんですよ。
めちゃくちゃ切れ味鋭い音になってます。
CDではこんなふうに感じなかったのでありがとうございます。
音圧も上がってますが、ギリの所で止めてて良い感じだと思います。
プレスの品質も良いです。
ちょとだけサ行が刺さる個所も少しだけありますが、かなり念入りに修正されていると思います。
というかここまでこの作品に真面目に取り組んでいる事を考えたら色んなバランスの兼ね合いでしょうがないと思えます。
カートリッジやプレーヤーの調整でなんとかするか、まいっかと思って存分に楽しみましょう。
最後に
なんだかんだ4500文字くらい書いてました。
このクオリティでこの先も出してくれるなら、Tシャツ付きを買って良かったと素直に喜べます。
マジでこの作品の印象が変わる会心のデキだと思うので「Bang!」と「C.B. Jim」だけ買うんじゃなくて1stも買ってほしいなと思います。
だって素晴らしすぎて「Bang!」をまだ聴いていないぐらいですから。
昔からのファンにもサブスクで知ってハマったビギナーさんにもオススメできる最高のスタートだと僕は思いましたまる。
おしまい。