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【ADHDとミソフォニア】面ファスナーの音が苦手ってわかります?

なす好きの母が、明太子好きの娘のことを綴った記録。
今日もご覧いただきありがとうございます。

娘:お母さん、私、面ファスナーの音がイヤなのよね~。

娘は不意に言ってきた。
あれはまだ、ADHDだとわかっていない時。

私:そうなんだ~。
お母さんは黒板をツメでキューって鳴らす音がイヤだな~。

私は「そぉそぉ!私も!」と共感を得られると思って言った言葉だったが、娘はそうでもなさそうだ。

私:え~面ファスナーってそんなにイヤな音?あなた小さい頃から面ファスナーの付いた靴も履いていたし、おもちゃだって遊んでたよ~??

私は私で娘に共感できず、娘の言葉を軽くあしらっていた、、、


それから月日が経ち、児童精神科を受診するようになったある日。

医師:娘さんが面ファスナーの音がイヤだと言っていました。

私:そうなんです。小さい頃は何も言っていなかったんですが、数ヶ月前から言うようになりました。

医師:ADHDのお子さんは、感覚過敏性が高く、特定の音に過剰に反応したり、苦痛や不快感を感じたりすることがあります。
とくに面ファスナーという特定の音に対して過敏に反応しているため、「ミソフォニア」という症状かもしれませんね。


またしても、私はここで娘の本心に気がついた。
あの時、軽はずみに聞いていた言葉は、娘の真の困り事だった。

私は子どもに寄り添うことを大切にしてきたつもりだったのに、
つもりどころかまったくできていない。

自分にはない感覚を信じることができず、適当にあしらってしまった。

娘がADHDだとわかってから、自分の傲慢さや適当さには色々な場面で直面してきたが、ミソフォニアにおいても、私の至らさは浮き彫りとなった。

以下、医師からは次のような対処法を教えてもらった。



【悩み】
体育の時間、面ファスナーを使った種目があり、その音を聞くのがイヤである。

【解決策】

1.聴覚過敏用のイヤホンをする
イヤホンをしたからといって、完璧に遮断できるかはわからないが、効果はあると思う。周囲に何か言われるのがイヤな場合は、前もって先生に軽く説明をしてもらう。

2.体育を欠席する
無理にイヤなことを我慢する必要はないため、その種目を行う日は休む。

3.我慢ができるなら我慢する
体育という限られた時間のため、本人が大丈夫なのであれば、少し我慢をする。



これらは、本人が音に対してどれだけ不快感をもっているかによって選択するといいらしい。

面ファスナーの音がイヤすぎて、学校へも行きたくないなら休むこともありだし、ガマンできそうならそうすることもあり。
対処法は、本人の不快度数によって変わるらしい。

娘は友達の反応をもっとも気にしているため、今のところイヤホンを付けたり、体育を休んだりすることは拒んでいる。

現時点ではガマンをしながら体育に参加しているが、最善策は何なんだろう・・・。

家では生活から面ファスナーを取り除けばいいが、集団生活の中では妥協点を見つけるのが難しい。


ただ・・・
娘は私に新たな世界を教えてくれた。







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なすメンタ
いつも私の拙い文章を読んでいただきありがとうございます。 娘を温かく見守ってくださっていることにも感謝いたします(*´∀`*)♡