逃げる、力を歴史上人物にみる
徳川家康・織田信長連合軍が武田軍に敗れて、家康が命からがら逃げたのは有名である。あそこで下手に踏みとどまって討ち死にしていたら江戸幕府はなかった。源頼朝も千葉まで逃げて再起をはかったことがある。
幕末の桂小五郎=木戸孝允も逃亡の名人だった。同時代人が様々な災難に遭う中で、明治期まで生き延びた人物である。徳川慶喜も、薩長と戦うとなったら大阪湾から船で江戸へ逃げたことがある。
フランスではド・ゴール空港という立派な空港があるが、ドゴール自身もフランスからイギリスに亡命してラジオで呼びかけたことがある。
最終的には生き延びたり成功する人物が時に逃げているのだから、我々も時に逃げてもいいし、嫌な事があれば立ち向かわずに休んでもいいという、しょうもない結論に落ち着く。