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"点"ではなく、"面"で考える

使い古された言葉ですが、含蓄がある言葉。

飲食店経営をして考える事があります。
一店舗で成功するのは比較的簡単だな、と。

極論、飲食店は
 ①運営コストを下げて
 ②客単価=売上を最大化
すれば成功します。

15坪くらいの一人親方でヘルプは一人。奥さんとかがベスト。
家賃を抑えて人件費も抑えたら、いい食材を使って客単価を上げます。
ジャパニーズなら外国の方にもアピールできます。
インスタなどのSNSでPRできるので費用は掛かりません。
お店の運営は体が資本になるので大変で一日の稼ぎは限定的です、が、コストが低いので利益が確保できます。

飲食店経営がゴールであれば15坪で一人親方をしていくのが一番。
儲かるし、リピーターは増えるしで長期休暇も自在に取れます。
うん、とっても良い。

しかし、反対に席数に縛られますので、小さな店舗は成長に限界があります。
意欲の問題もあります。
5年もやればあきちゃいます。多分、自分は確実に飽きます。
親方がテレビにちょこちょこ出るとか、SNSでインフルエンサーになるとであれば店舗運営は任せてコンサルになれるかも?ですが別の商才が必要になります。

継続性と確実性を増すために考えると事業を大きくしたいところです。
(議論があるところですが。。)

継続性と確実性が担保されるにはどうすればいいか。
自動的にお客さんを連れてくる集客力を高めればいい。

自社単独で集客するのは大変。
3年前に住宅地のぽつんと一件飲食店を最初にやってみましたが非常に苦戦しました。結果、2年で撤退となりました。悔しい。

であれば、と5店舗集まったテナントに入りました。
集客が自社+施設となるだけでテレビや雑誌、駅広告など大きく広がります。共益費から共有設備(看板や広告など)を負担する事ができコネクションからの取材依頼などが発生しました。

しかし、同じ施設に入っている店舗ごとのターゲットユーザーが残念ながら違います。
一店舗は若者からシニアまでを狙ったカフェ、もう一店舗は年配層を狙った酒販事業社など。。。
これでは事業シナジーが産まれません。

これではお店ごとに頑張っている"点"での影響力です。

では、ターゲットユーザーを合わせた複数店舗が入る"面"での影響力はどうでしょうか?

そういった単一ターゲットの"面"で集客する施設が成功を超え、大成功を収めています。

離島で一番来島している島はどこだか知っていますか?
沖縄本島?
宮古島?

じつは淡路島なんだそうです。
(加藤浩次ががっちり儲けようとしてる番組調べ)

「西浦」改め「西海岸」!? 淡路島の農漁村エリアがおしゃれリゾート地に進化中
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202107/0014541365.shtml

何もなかった淡路島の西海岸が”夕日の沈むリゾート地”に変貌しているそうです。
大阪、堺などから日帰りで行けることも魅力だと思いますが、カップルやファミリーが楽しめるお店やアクティビティーが西海岸に集中しているからです。
「夕日は儲かる」という格言がある(?)そうですが、まさに体現しています。

原動力になったのはパソナグループ。
自社でもレストランや宿泊施設を建設、運営するだけでなく、本社を淡路島に移し本当の意味でエンジン役になった。

おしゃれなカフェや飲食店が西海岸を”面”として集まると大きな集客力が発生する成功事例となりました。

”点”での力、発信力はインターネット時代と言えども小さいのが事実。
ターゲットを同じくした”面”で集客を行うと大きな力となることがわかります。
商業施設の1フロアでもターゲットをそろえると競争は激しくなりますが、集客は最大化できます。
意図を持った”面”作り、今後加速していきたいです。


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