職場でデジタル耳栓つけてみて〈3ヶ月目〉
職場でデジタル耳栓着用開始して3ヶ月が経とうとしているので、出来事や所感をまとめます。
実は診断を受けた際に先生より、聴覚情報処理障害(APD)の当事者会に参加してみては、との提案を受けました。そこで、LINEのオープンチャットで当事者会的なものがあったので早速参加しました。
その中で、定期的にデジタル耳栓についての質問が上がってくるので、それに対する1つの体験談の寄稿でもあります。
良い変化
・雑音が聞こえなくなり話を聞くことに集中できるようになった
・着用前は全てを聞こうとしていたが、着用して全てを聞き取るのは無理だと理解できた。
→話の要点が多い時は一度断りを入れて遮れるようになった
・着用前は反射的に返答していたが、着用することで聞こえてから理解するまでのタイムラグがあることを実感し、考えて返答できるようになった
・自分が部の庶務担当で、着用前は課内や他課の課長代理から直接苦情や要望を受けることが多く対応しきれていなかった。着用後は、メールや直属の上司を通して話が通るようになり、自分が理解できる範囲に落ち着いた。
・人の声が小さく聞こえるようになり、1度では聞き取れなくなるかとが増えたが、逆に聞き返しやすくなり有難かった。
改善されなかったこと
・人の話を聞き取れる上限は変わらない。身の程を知った。
・判断能力は聞き取れるようになっても良くならなかった。これは発達障害の特性かな。
・聞き取れるようになっても理解できない時は理解できない。
・周囲への対応による疲労感は軽減されたものの、別の疲労感が襲うので結果的に疲労感の総量は変わらない実感。
・人の声が小さくなるので、今まで聞き取れてたこと(ただし聞き間違え、早とちり八割)が、聞き取れなくなった(ただ理解度は上がった)。
・吃りが生じるようになった(吃りは元々あったが、再発?)
周囲の反応
・話しかける時に、「話しかけていい?」など前置きを置いてくれるようになった。
・課長代理級と直接やり取りをしなくて済むようになり、負担感が大きく軽減された。
・上司が通訳してくれるので、相手の主張を大きな間違いなく受け取れるようになった。
・聞き取れなくても「大丈夫だよー」という反応をしてくれるようになった。
働き方について
・電話は取次だけ取るようにして、難しい内容は他の人に丸投げするようになった。
・説明をしなければいけない時は、基本先にメールだけ投げて「後で説明致します」で締める。
・そうすると相手もだいたい理解してくれて、質問事項を絞ってくれる。
・口頭で聞き取れなかった、覚えきれなかった、あやふやなところはメールで確認できるようになった(以前はなぜかできなかった)。
現在の課題
・それでもコミュニケーションが怖い。
・メールでも問い合わせがあるとめちゃくちゃビビる。
・コミュニケーションの頻度が減ったので、その辺のプラス・マイナスをどのように捉えて損益を判断するか必要。
・この働き方であと30年勤められるか不安。
・この働き方でも負担が大きく体調崩している。
雑感
・これまで市役所の窓口や、ピアサポート、ファシリテーションなどで高評価を貰っていて話すことが得意と思っていたが、それは相手が聞く姿勢でフォローしてくれていたからだと気づいた。
・今は細かいところを突っ込まれるから、どうしてもボロが出てしまう→負担が大きくストレス過多。
・庶務は辛いです。
こんなとこですかね。
ご質問・ご不明点ありましたらお気軽にコメントください。