Sandman

主にマーケティングに関する書籍を、実際に読んで紹介します。 広告会社勤務。メディア担当からマーケティング戦略のプランナーへ。 20代男性。東京在住。

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マガジン

  • マーケティング読書録

    主にマーケティングに関連する書籍を実際に読んで紹介します。 マーケティングメソッドについての本から、文化に関する本まで幅広く取り上げます。

  • キカクノミカタ

    世の中のプロモーション企画が生まれた背景の考察と結果の解説をしています。日々、企画を考えている方の頭の整理やアイデアの元になればよいなと思います。(ここで紹介される企画に著者は一切関わっていません)

  • 1分トレンド

    1分で読めて、企画に生かせるトレンドをまとめます。

最近の記事

【マーケティング読書録】みんなイノベーションを勘違いしてない?

「イノベーションとは技術革新だ!」 「日本発のイノベーションが起きないのは技術力が落ちてるからだ!」 そう思っているあなたにこそ読んでほしい本がある。 内田和成の『イノベーションの競争戦略』は、 「優れたイノベーターとは何か」という問いに答えてくれる良書だ。 著者は、BCGの代表を務めたのち、2022年まで早稲田大学で教鞭をとっていた人物で、過去にも『仮説思考』をはじめとした名著を出版している 本書の主張は、帯文にもある「発明家ではなくイノベーターになれ」という言葉に集約

    • 【キカクノミカタ】メルティーキッス予報

      世の中の広告やPR企画の仕組みや狙いを解き明かすシリーズです。 日々、企画を考えている人たちの考える材料になれば幸いです。 ※このブログの著者は、ここで紹介する企画に一切関わっていません。 今回、紹介するのはメルティーキッスが行った「メルティーキッス予報」です。 概要メルティーキッスそのものが冬の風物詩のような存在ですが、 昨年から「くちどけ」にこだわったコミュニケーションを展開しているようです。 そもそも、メルティーキッスが冬限定なのは独自の技術によって 溶け出す温度が

      • 【1分トレンド】Tiktokじいちゃん

        1分で読めて、企画のアイデアになる読み物です。 Tiktokのトレンド上位にあったネオンスウィングというフィルターを さらに、おじいちゃんに踊らせた動画がバズってます。 若者文化×高齢者という組み合わせは、何度も話題になっていて、 おじいさんにストリート系のハイブランド服を着せた「シルバーテツヤ」も かつて話題になりましたね。 若者の流行りを高齢者がやるという違和感とほっこり感が フックになっています。 思えば、竹の子族というダンスのムーブメントがあったように、 高齢者だ

        • お酒を飲まないことこそかっこいい? ~『飲まない生き方 ソバーキュリアス』~

          どんな本?かつてアルコール依存症になりかけていた筆者が、お酒を飲まない生き方「ソバーキュリアス」をいかに作り上げ、実践していくかをたどる内容。元々、ソバーキュリアスという言葉の背景にある若者の思想を知りたくて手に取ったが、どちらかというとお酒を飲まない生き方をするための実践の書のため、マーケティング目的で興味を持った人はこの書評を読んでもらえれば十分だと思う。 どんな人に向いている?上述した通り、若者を理解するという目的には向いておらず、お酒を断つ生き方をしたい人のための本

        • 【マーケティング読書録】みんなイノベーションを勘違いしてない?

        • 【キカクノミカタ】メルティーキッス予報

        • 【1分トレンド】Tiktokじいちゃん

        • お酒を飲まないことこそかっこいい? ~『飲まない生き方 ソバーキュリアス』~

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        記事

          影響力のつくりかた ~『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』~

          どんな本?世界で最も高い評価を誇るビジネススクールの一つ、ペンシルベニア大学ウォートンスクールでマーケティングの教授を務めるジョーナ・バーガーの著作。著者が理系出身ということもあり、本書は様々な心理学の実験からのラーニングをうまくマーケティングへのヒントに落とし込んでおり、読みやすい。 人々が何かを決めるにあたり、いかに他者の影響を受けているかをわかりやすく教えてくれる。 300ページ以上あるが、ほとんどが実験内容についての話で非常にわかりやすく読める。結論だけ急ぎで知りたい

          影響力のつくりかた ~『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』~

          現状認識が一番大切 ~「パーセプション 市場をつくる新発想」~

          どんな本?『戦略PR』など、PR領域を中心に数々のマーケティング論を世に出してきた本田哲也氏の著作。 コモディティ化が進み、商品やサービスの差別化が極度に難しい現代において、消費者から選ばれるための「パーセプション」形成の重要さを論じた本。 どんな人に向いている?マーケティングの中でもプロモーション領域に関わっている人にオススメ。 ある程度、認知度があるのに伸び悩んでいる商材を担当している人にとっては特に助かる内容になっている 理由は2つ ①マーケティングとして何を目指すべ

          現状認識が一番大切 ~「パーセプション 市場をつくる新発想」~

          広告業界の正論 ~「非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術」

          どんな本?電通を独立し、マーケティングコンサルティング企業のdofを立ち上げた齊藤太郎さんの著書。 ハイボールブームの火付け役であり、配車アプリGOやポケトークなどのコミュニケーションを成功に導いた斎藤さんのスタンスと仕事術が学べる。 どんな人に向いている?マーケティングに関わる人、特に広告代理店の若手は必読だと思う。 理由は2つ。 ①若手としてどうすればマーケティングにおいて価値を発揮できるのか インプットの仕方からアウトプットの出し方までシンプルかつ簡潔にまとまっている

          広告業界の正論 ~「非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術」