#26 レジスタンストレーニングの概念 汎適応症候群②
皆様、こんにちは、NASMトレーナーの村木です。
本日もNASMにおけるレジスタンストレーニングの概念についてです。汎適応症候群において、前回は警告反応ステージを説明いたしました。
今回は抵抗期、疲弊期についてとなります。
<図1>
抵抗ステージにおいては、身体はストレッサーに適応する機能的能力を増加させます。
ストレッサーはストレスを与える何らかの刺激を言いますが、ここでは筋肉に対してのストレスという考えになり、トレーニング・セッションを反復した後、人体の動きのシステムは、効率よく筋繊維を動員し、酸素と血液を身体の適切な部分に分配する能力を高めることになります。
トレーニングの刺激によるストレスに適応していくと、筋肉痛などが起こりにくくなり、パフォーマンスは徐々に進歩することができます。これが「抵抗」です。
次に疲弊期になります。ストレスが長引いたり、耐えられない量である場合、疲弊を起こします。筋力を増加させるために特定の筋肉にストレスを加え続ける場合、ストレッサーが大きすぎて生理学的システムが処理できず、疲労骨折、筋挫傷_ 関節痛 感情的疲弊といった怪我の原因となります。また、オーバートレーニング症候群という慢性疲労状態を引き起こす可能性もあります。
<図2>
疲弊ステージという落とし穴を避けることは、十分な休息と回復期間を考慮しなければなりません。パーソナルトレーナーは、長期と短期にトレーニング計画をする「ピリオダイゼーション」とOPTモデルを活用し、フェーズをサイクルバックさせる事も考えながら運動指導をしていく必要があります。
筋肉が主に発達するのは「抵抗期」にあるときですから、この期間にずっとキープできるようにメニューを組み立てていきます。
こちらの記事はyoutubeでご紹介された内容を再構成したものです。