#9 機能的な柔軟性
皆様、こんにちは、NASMトレーナーの村木です。
今回もNASMにおける柔軟性の考え方、機能的な柔軟性です。
<図1>
機能的な柔軟性では、セルフ筋膜リリース・テクニックと動的ストレッチを使います。
動的ストレッチには、全可動域、特に代償作用の無い動きを通して、複数面の軟部組織の統合的伸展性と最善の神経筋制御、つまり神経により筋肉を正常にコントロールする能力を高める為に用います。
<図2>
したがって、お客様が動的ストレッチを行う場合に、何らかの代償作用があるようなら、例えば、エクササイズではメディスンボールリフトチョップ(図2)中の水平面の動きの中に過度の腰部の進展という事になれば、前回とその一つ前にご紹介をしたコレクティブ、アクティブな柔軟性に戻る必要があります。
股関節屈筋群や、広背筋などを30秒以上ストレッチし、解す、弛緩する必要があります。この形態の柔軟性は、OPTモデルのパワー・レベルもしくは何らかの運動競技大会の前に行うのに適しています。
全ての機能運動は、3つの運動面の全てで起こることと、怪我は水平面で最も多く起きることを心に止めておくことが大切です。
特にこの動作では腰を痛めてしまう可能性があるという事を理解しておく必要があります。複数面の軟部組織の伸展性を高め、高レベルの神経筋の要求があるエクササイズを選ぶ事が必要となります。
こちらのメディスンボールリフトチョップも1セット、10往復または複数面でのランジを行う事も良いかと思います。
NASM-CPTライセンスではこのように柔軟性に関することを学ぶ事で、お客様に最適なエクササイズ選択をし、お客様の運動習慣の手助けをします。
※こちらの記事はyoutubeでご紹介された内容を再構成したものです。