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#15 バランストレーニングの概念
皆様、こんにちは、NASMトレーナーの村木です。
今回は、NASMにおけるバランストレーニングの概念になります。バランスの概念を学ぶ事で、その重要性について説明することが出来ます。
人間が活動する中で、全ての機能運動の鍵となるのが、このバランスを維持することと、姿勢を制御する事です。身体が不均衡ではなく、あらゆる動作において、バランスがとれている事を意味します。バランスが不足している事は、怪我のリスクと関連しており、パーソナルトレーナーは適切なバランスを獲得し、維持することが全てのお客様にとって、非常に重要であることを理解しておかなければなりません。
<図1>
姿勢の均衡を保つことは、最善の筋バランス(長さ・張力関係とフォースカップル)、関節運動力学(関節運動学)、視覚を使用する神経筋の効率性、前庭入力といわれている平衡感覚、固有受容器を必要とする統合的なプロセスが必要になります。
その中でバランストレーニングを行うわけですが、個人の安定性の限界(バランスの閾値)にストレスを加えなければなりません。
閾値を見定めながら、複数の運動面や動的なバランスと神経筋に効率性を向上させる筋肉に対して、不安定ではあるのですが、コントロールされている環境で、ストレスをかけていきます。バランスパッドや、バランスディスクを用いて、正しいテクニックや、多様なスピードでトレーニングする事で、中枢神経である、運動神経や感覚神経が備わってくるという事になります。
パーソナルトレーナーまたはフィットネスクラブで勤務されるトレーナーは、バランストレーニングを行うという上では、伝統的なトレーニングを用いるのではなく、固有受容器を高めるようなエクササイズからスタートする必要があります。
<図2>
その中で、エクササイズを提案する際は、まずは安心できる環境、コントロールされた環境で行い、徐々に不安定のレベルを上げていきます。
※こちらの記事はyoutubeでご紹介された内容を再構成したものです。