#22 さまざまなエクササイズ器具 フリーウェイト、メディスンボール
皆様、こんにちは。NASMトレーナーの村木です。
本日も、皆様がエクササイズ提供を行う際に使用する身近な器具からのお話です。本日はフリーウェイト、メディスンボールについてとなります。
<図1>
ダンベルやバーベル等を使用するフリーウエイトは、フィットネスおよびスポーツパフォーマンス等の目標達成のために様々な人が使用できます。(図1)様々な可動域で運動の全ての面、矢状、前額、そして水平において、エクササイズを行うことができます。これらの全ての運動を組み合わせることにより、運動学習を向上させ、全体の神経筋効率やパフォーマンスの向上が望めます。また、体幹安定性や固有受容性に対してより大きな刺激を提供するために、トレーナーは容易にエクササイズ選択をする事が出来ます。例えば、ダンベルチェストプレスエクササイズでは、両腕、交互の腕、そして片腕へと進めることができ、1つのエクササイズ中により多様な要素を提供します。これは資料に掲載しているものですね。
このように、全体の動的連鎖を組み込む多関節(複合)運動を行うことができます。多関節エクササイズを行うことはより多くのエネルギーを必要とし、より短時間でより大きなカロリーを消費できます。
これは体組成の変化を求める人にとって理想的です。シェイプアップ目的の方にも良いとされています。
フリーウエイトには姿勢の安定性、筋力、およびパワーの向上等多くの長所がありますが、適切なエクササイズコントロールや安定性を習得するまでは、エクササイズ初心者にとっては危険を伴う場合があります。フリーウエイトを使用するエクササイズを行うことが難しい場合に、筋力とコーディネーションの基本を達成するまでは筋力トレーニングマシンに戻る必要がありますし、トレーナーはお客様をサポートする上で、補助を学ぶ事が必要です。ベンチプレスの補助のタイミング、スクワットや、ダンベルプレスでの補助テクニックはお客様にとって非常に助けになります。必ず学び、実践しておきましょう。フリーウエイトは多くの目標のために、そして事実上全ての人が使用できるため、OPTモデルの全てのフェーズ(フェーズ1-5)で効率的に使用できます。
<図2>
そして、メディスンボールメディスンボールは、重さ、サイズとも様々なものがあるウエイトボールであり、それらは約3000年前のギリシャやエジプトまでさかのぼる最も古いレジスタンストレーニング手法と言われています。(図2)
そして様々な運動平面において、様々な速度で他のレジスタンス器具同様に、多くの運動実践者にご提案できます。
メディスンボールは、メディスンボールプッシュアップ等の不安定なエクササイズのために行う事や、スクワットの負荷の追加に使用することができます。
スポーツ選手に対しては投げてキャッチする能力による動的パワーの機会から、多くの場合に恩恵を受けます。急速にパワーを向上させる能力はメディスンボールを使ったトレーニング特有の長所の1つです。特にスポーツパフォーマンス向上のため、パワー能力増加のために、最大運動速度に到達する必要がありますので、減速することなく、可能な限り速い速度で運動ができるようにするためには、メディスンボールは非常に有用な器具といえます。
メディスンボールニーリングチェストプレス、全力で行う事、左右バランスよく、左右差がないように投げます。またパワー能力向上のために行うエクササイズであるがゆえ、下手に力を抜いたり、フォームに対して適切なアドバイスを行っていないと強度が高い為、怪我をする可能性がありますので、注意しましょう。
最後にメディスンボールを使用する目安ですが、高速運動にはより軽いボールを使いますが、使うお客様の体重10%未満のものが必要です。
※こちらの記事はyoutubeでご紹介された内容を再構成したものです。