🏥 父のペースメーカーと母の骨折
この事件を知ったのは、2010年秋ごろ、父が私の携帯にかけてきた電話が発端である。
(前回)
どこかで書いたかもしれないが、当時の私の職場は職場内私物携帯禁止で、職場から帰って携帯をチェックすると、
「ああ、お母さん、骨折して入院してるけど心配ないから〜。」
という気の抜けた留守電が入っていたことに起因する。
はい?????
いつも通り、まともな報連相のできない男だな!!
意味が分からなくて、すぐに折り返して聞き出した事情は以下。
(1) その一、二ヶ月前、父が高校の同窓会で倒れ、同窓生の方が救急車で病院に搬送した。
いやちょっと待ってくれ、いきなりクライマックスくらいの気分なんだけど。
それ聞いてない。
(2) 担ぎ込まれた病院で、父は心臓に問題があると診断され、そのまま退院せずに、ペースメーカー手術を受けた。
早いな、おい!?
まあそれでもまだここは前振りである。
(3) 父が救急車で運ばれたことを知った母は動揺し、ペースメーカー手術も許諾したものの、心臓の数値が急激に悪化した。
あーね。(方言:そうだね)
(4) 病院の付き添いや見舞いで看病疲れの溜まっていた母は、実家の縁側から転落し、肋骨を四本折って入院した。
はい??????
父親がすぐに
「大丈夫だから。大したことない。」
と言って話を終わらせようとするので、聞き出すのに苦労したが、とりあえずこういう話だった。
ただ、肋骨については、「安静にしておくこと」以外に、処置としてできることがないのも事実らしく、母は一旦入院したものの、経過を見て退院になる予定とのことだった。
この時も、命に別状がないと聞いて、とりあえずその次の休みに、急遽帰省して、入院中の母を見舞った。
母は思ったより元気で、
「病院のご飯が美味しくないとよ〜。」
と文句を垂れて、父に言いつけて、辛子明太子を差し入れさせていたが、病院の冷蔵庫の底にタッパから明太子の漬汁が溢れているのを見て、テロか!と思った。
迂闊にもここで安心していたが、両親はこの時、確かにちょうど後期高齢者の年齢に突入していたのだった。
後期高齢者の呼び名は伊達ではない。
そしていよいよ嵐が来る。
(次回に続く)
※肋骨骨折
いいなと思ったら応援しよう!
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。
具体的には酒肴、本と音楽🎷。
でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。
しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。